お笑いタレントの明石家さんまが11月27日放送のラジオ番組「ヤングタウン土曜日」(MBS)に出演し、スタッフからネコババ疑惑をかけられた過去を明かした。
さんまは正月恒例の特番「さんタク」(フジテレビ系)の収録で、まさかの横領を疑われたエピソードを回顧。共演した俳優・木村拓哉とともに、街中で一般人にバレずに買い物をすることができるかという企画に挑戦したところ、買い物代として預かった2万5000円をめぐってトラブルが起きたのだという。
買い物企画を終えたさんまは、預かっていた2万5000円の残りをすぐにプロデューサーへ返したものの、帰宅途中にマネージャーから「あのお金、ネコババしてませんか?」とのLINEがあり、横領を疑われたと告白。さんまは「もし俺が持って帰ってても、『誤ってお帰りになられてませんか?』と。『もしお持ちになられてたら、明日預かります』って言うならまだわかるけどもやね。『お金が返ってきてないですけど、ネコババしましたね』って。ネコババは聞こえ悪すぎますよね。私、ネコババするような男じゃないんですよ」と、すぐに横領を疑われたことや、その尋ね方についても不満を漏らした。
どうやら、さんまからお金を返されたプロデューサーがそれをほかのスタッフに伝達しなかったことが原因だったようだ。さんまは、お金をきちんと返した上で帰宅したにもかかわらず、スタッフの間では「お金がない!」と大騒ぎになり、「えらいことになったんですよ」という。
その後、「すぐにプロデューサーが『すいません、今、変なメール行きましたでしょ。(お金を)渡し忘れてまして申し訳ございません』って(連絡が来た)」と無事に疑いは晴れたが、さんまは「とりあえずネコババはあかんで」「ネコババだけはやめよう」と返信し、さすがに横領疑惑だけは納得がいかなかった様子だ。
「さらに、『ネコババってあんまりいい言葉じゃないよね。最近使わないよね』と不満を漏らし、笑い話という体裁を取りつつも、さんまにとっては不信感を覚える体験だったのかもしれません。また、お金がなくなったことに気付いたスタッフが、真っ先にさんまのところに確認をしてきた点も不思議がっており、ネットでは『タレントさんに対してありえない口の聞き方。感覚がズレてます』『最近は相手に対しての教育がされてないからこういったことが起きるんだな』『クビにしてもいいくらい、失礼だよね。さんまさんがどれだけ稼げる人かわかってるだろうに』との声や、『そもそも、そんなはした金に困ってるような人物じゃないし』『第一線で活躍してる芸能人に対してネコババって』『2万5000円でさんまさんに1回、LINEで質問できるならしてみたい。それくらいあの人の時間には価値があると思う』といった指摘までありました。言うに及ばず、50年近いキャリアを誇るさんまは今もまだまだお笑い界のトップを走るスターであり、各放送局に人気冠番組を持つ立場です。仮にさんまが2万5000円の残りを返却し忘れたとして、そこにネコババの意図があるかどうかは、想像すればすぐにわかることだと思うのですが」(テレビ誌ライター)
互いの信頼関係にもヒビが入りかねないエピソード。テレビの功労者に向けたネコババ呼ばわりは、さすがにいささか酷すぎる言葉遣いだったのかもしれない。
(木村慎吾)