“カムカム・ロス”が広がる中、深津絵里の評価がうなぎのぼり!

 4月8日に最終回を迎えた朝ドラ「カムカムエヴリバディ」(NHK)。“カムカム・ロス”が広がる中、深津絵里への評価が日に日に高まっている。

 今回の朝ドラは、上白石萌音、深津絵里、川栄李奈をヒロインに3世代100年に渡る女性たちの人生を描くファミリーヒストリー。深津が演じたのは、2代目ヒロインのるい。母・安子とのドラマチックな再会に涙腺崩壊する視聴者が続出した。

「安子役の上白石萌音、ひなた役の川栄李奈は、オーディションで選ばれましたが、るい役は深津絵里をキャスティング。深津を選んだ理由について、制作統括の堀之内礼二郎氏は『るい役は青春期を演じてもらいながら、後半ではひなたの母親を演じてもらわねばならなかったから難題だと思っていた。母と離れ、傷つき迷いながらも自分の意志と力で生きる道を切り開いていく人生を辿ります。そんな強さと弱さを抱えた女性を魅力的に演じられる役者さんは誰だろうとチームで考え抜いた末に辿りついたのが深津絵里さんでした』と話しています」(女性誌記者)

 とりわけ、歌手・森山良子が演じるアニー・ヒラカワが晩年の安子であることが判明する4月5日に放送された第109話は、“神回”として語られている。

「岡山で行われたクリスマス・ジャズ・フェスティバルの当日。ひなたがラジオをつけるとアニーが、映画『サムライ・ベースボール』の宣伝で出演。話は“モモケン”(尾上菊之助)演じる映画『棗黍之丞』の話になり、アニーはいつしか日本語、そして岡山弁へ。自分が日本人であり、るいの母であることが明らかになります」(芸能ライター)

 ラジオから流れる母の思いを知ったるいは、驚きのあまり固まり、やがて徐々に「お母さん、お母さん」とつぶやき、いてもたってもいられずに部屋の中を歩き出すこの場面こそ、深津演じるるいのまさに名場面となった。

「この回を演出した安達もじりディレクターは『ほぼ一発撮りでしたが、深津さんの芝居が圧倒的で、震えながら撮りました』と絶賛。朝ドラ史上に残る名シーンとして語り継がれるのではないでしょうか」(前出・女性誌記者)

 しばらく“ロス”を引きずる視聴者が少なからずいそうだ。

(窪田史朗)

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