故・松田優作さんの妻で女優・松田美由紀が9月25日放送の「ボクらの時代」(フジテレビ系)に出演。その時の発言にブーイングが飛び交っている。
美由紀は姉で女優の熊谷真実、長女で歌手の松田ゆう姫と鼎談。非常に珍しい、姉と娘によるトークが展開されると、話題は1989年に40歳の若さでこの世を去った優作さんの存在へと移った。
美由紀は1983年、21歳で優作さんと結婚し、俳優・松田龍平、松田翔太、ゆう姫を出産。夫婦生活はわずか6年で終焉を迎え、20代で未亡人となったものの、再婚については「全く考えたことはなかった」と述懐。途中、交際相手の男性がいた時期はあったと振り返りつつ、その存在は子どもたちに「いつも話をしてきた」とし、「優作の話もたくさん話してきたし、比べたこともないし、グチャグチャにしたこともない。いつもお父さんがいた。それが私の誠実さなのかなって」とも語っていた。
美由紀は当初、“松田優作の妻”と言われ続けることに辛さを感じていたというが、「本当の意味で、松田優作という人がどういう人で、何を伝えたがっていたのかって、影武者になって伝えていきたかったから」と前向きになれた理由を説明。「まさかそれが一つ、自分の才能だったっていうのは後に気付くことなんだけど。例えば、優作が『コマーシャル作ります、エキシビジョンやります、何々をやります、って言った時に、私が全部監修していて。そういうことでずっと優作と私は一緒に生きてこられた」と、彼のよき理解者であったことを振り返った。
「美由紀と優作さんは1979年放送のドラマ『探偵物語』(日本テレビ系)での共演がキッカケで出会い、優作さんは『今まで見たことがないほどエキセントリックな女だ』『この女から離れられない』などと絶賛。優作さんが美由紀に仕事の監修を任せたのも、ほかの女性にはない特別な才能を感じていたからなのかもしれません」(芸能ライター)
しかし、視聴者や世間が気になったのは、家庭のあり方や子どもたちとの接し方について振り返った際の「私の誠実さ」いう美由紀の発言だった。
遡ること47年前の1975年、優作さんは劇団仲間の作家・松田美智子と結婚し、長女をもうけるも、「探偵物語」で親密な関係となった美由紀との不貞が原因で離婚している。
「かなり昔の出来事ではありますが、一つの家庭を壊した格好の美由紀が語る“家庭における私なりの誠実さ”には『なぜ前妻のお子さんの気持ちを無視したような発言ができるのか』『不貞の末に結婚したという経緯があるのなら、結婚生活について公の場で話すべきではないと思うし、まして自身を誠実だと言ってることに驚く』『2人のせいで、不幸になった人がいることを忘れてる』など、批判の声もあがっています」(芸能ライター)
“略奪婚”だったことは、どれだけの月日が流れようが、世の女性にとって忘れられないエピソードのようだ。
(木村慎吾)