正月恒例となった「ゴッドタン」(テレビ朝日系)の大人気企画「芸人マジ歌選手権」。今年は1月3日に放送され、日村勇紀、角田晃広、秋山竜次、バカリズム、錦鯉、ハライチ、後藤輝基、劇団ひとりがそれぞれオリジナルで書き下ろした「マジ歌」を渾身のパフォーマンスとともに披露。その完成度には毎回、驚かされるばかりだが、今回もっとも驚かされたのはバカリズムと夏帆との強い信頼関係とASKAそっくりに歌い上げたバカリズムの歌唱力だろう。
バカリズムが書き下ろした新曲は、日常は意外と美しいものであふれていることがテーマで、コスモスの花が風に振られて頭を横に揺らす姿と女優が小さく首を振って謙遜するしぐさを重ねた「秋桜(コスモス)」。ハットとサングラスを着用したコーラス要員を従え、「肩パット4枚重ねています」というほど大きく肩が張り出した黒いジャケットを着用したバカリズムは、ものまね番組に出演しても通用しそうなほどASKAにそっくりな歌声で熱唱した。
これには「芸人マジ歌選手権」のMCを務めていたおぎやはぎ・矢作兼も「あんなに上手く歌えるとは思わなかったからビックリした」と称賛。審査員のDJ松永からは「声の揺れ方が(ASKAと)そっくりでした」と感心され、ネット上でも話題になった。
さらに、歌唱の途中からは夏帆が出演する再現VTRが背景に大きくオンエア。大御所俳優から褒められているVTRを見ながら小さく首を振るという、バカリズムが書いた歌詞とまったく同じ状況を夏帆が再現。歌詞の中には「あの記事が埋もれるよう 有耶無耶のまま過ぎ去るよう 女優ライトを浴びながら小首振る女優の秋桜」といったフレーズもあり、夏帆の過去の交際相手である強制性交罪で実刑判決を受けた新井浩文や、性加害疑惑のある園子温監督がメインで演出を務めたドラマ「みんな!エスパーだよ!」(テレビ東京系)でヒロインを演じたことを想起した人も多かったようだ。
「それでも出演したということは、バカリズムと夏帆の間には強い信頼関係があるということでしょう。矢作から『本物の女優さんに小首振らせてましたね』と指摘されたバカリズムは、『心当たりあるんでしょうね』と返しており、夏帆の黒歴史を笑いに昇華させる役目を果たしたと言えるのかもしれません」(女性誌記者)
2017年4月期放送のバカリズム脚本ドラマ「架空OL日記」(日本テレビ系)では、OLの「私」を演じる升野英知(バカリズム)と同期のOL・藤川真紀として軽妙なやり取りで笑わせてくれた夏帆。1月8日スタートのバカリズム脚本ドラマ「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ系)では、ヒロインの親友・門倉夏希として出演する。バカリズムは夏帆にしか演じられないようなステキなシーンを用意しているのかも?