3月25日放送の「キッチン革命」(テレビ朝日系)第1夜で主演を務めた葵わかなに興味深い声があがっているようだ。
葵が演じたのは、計量カップや軽量スプーンを考案し、バランスのとれた栄養摂取のため食品を4群に分けて点数をつける4群点数法を広く提唱した実在の医師・医学者・栄養学者にして女子栄養大学創立者・香川綾をモデルにした香美綾子。大まかなストーリーについて、テレビ誌記者が説明する。
「葵扮する綾子は、男性ばかりの医学部で学び、同僚や先輩男性からのいじめに遭いながらも東京帝大医、医学部附属医院の内科医として勤務。そこで林遣都扮する、のちの夫で先輩の香美昇一が、胚芽米に多く含まれるビタミンB1が脚気(かっけ)治療に効果があると見出したことから、綾子は予防医学の観点から栄養摂取の重要さを実感します。そして、食材や調味料、調理時間等を数値化する必然性に気付く。夫となった昇一が脳卒中を患いますが、綾子は健康であるためにはバランスのとれた栄養摂取だけでなく、十分な休息としての睡眠も重要であることを知るといった展開でした」
ネット上には、葵が着物姿で気丈な女性を演じたことから、彼女が主演した2017年下半期放送のNHK朝ドラ「わろてんか」を思い出した人も少なくなかったようだ。それと同時に「葵わかなは『わろてんか』と同じく『キッチン革命』でも80点の演技」「葵わかなは決して演技がヘタなわけじゃない。どちらかといえばうまいいほう。だけどもう1つ魅力が足りない」「割烹着姿で台所に立つ背中に嘘はないし演技はうまい。でも深みがないというか浅いというか」「葵わかなにはわかりやすい欠点がないから心に引っかからない」といった声も。
「確かに葵の演技は上手いと思いますが、仲里依紗のように演じるキャラを自分のほうにグッと近づけてしまうパワーや、黒木華のようにどんなキャラを演じても見る者を納得させてしまう説得力が足りないように感じます。それが『80点の演技』と言われるゆえんかもしれません。長澤まさみがドラマ『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)でひと皮むけたように、葵にもそういった作品との出会いがあればいいのですが」(女性誌記者)
4月22日放送スタートの坂口健太郎主演ドラマ「Dr.チョコレート」(日本テレビ系)では、本業はアニメーターだが、他人を信じず本心を見せない臨床工学技士・ギルベルトを演じる葵。このドラマでひと皮むけるか。