まるで「あまちゃん」に合わせたかのようなタイミングには、視聴者も驚くばかりだったことだろう。
6月6日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第56回に、女優の山谷花純が女子高生の桜庭役で登場。16歳当時の若々しい姿に視聴者が沸いていた。
山谷は前々回、ヒロインのアキ(能年玲奈)が通う潜水土木科の新入生として初出演。今回は新人海女として海女カフェのスタッフに採用され、ウニは先輩の海女が獲るというアキの説明に「えっ、潜っちゃダメなんスか?」と若者らしい言葉遣いで返していた。
「山谷は現在放送中のNHK連続テレビ小説『らんまん』に、小料理屋の女中・宇佐美ゆう役でレギュラー出演中。主人公の万太郎(神木隆之介)と同じ長屋に住んでおり、自らの離婚歴などを明かしては万太郎に意中の女性との交際を勧めるという役目を務めています。そんな大人の女性を演じている山谷が『あまちゃん』では女子高生らしい幼げな表情を披露。16歳と26歳の山谷を両方いっぺんに観られるとあって、ファンを喜ばせているのです」(テレビ誌ライター)
まさかNHK BSにて山谷の出演作を2本続けて観られるとは、なんとも嬉しい偶然だろう。ところが今回の「あまちゃん」第56回では彼女のほかにも「まさかこのタイミングで!?」と視聴者がびっくりする偶然が続いていたというのだ。
その一人がジュディ・オング。「あまちゃん」ではベテラン海女たちが海女カフェの内装について意見を出し合い、窓は南向きが良いとのアイデアが出ることに。すると弥生(渡辺えり)が「南に向いてる窓を開け~♪」と、ジュディ・オングの大ヒット曲「魅せられて」を熱唱。懐メロが頻出する「あまちゃん」らしい演出となっていた。
「そのジュディ・オングは前日の6月5日に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日)にゲスト出演し、ツイッターでトレンドに上がっていたばかり。その翌日に『あまちゃん』で彼女の歌が熱唱されるというタイミングの良さには、よもやテレビ朝日側が『あまちゃん』に合わせて彼女をキャスティングしたのかと、驚きを隠せません」(前出・テレビ誌ライター)
もうひとつの偶然は、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の歌う映画主題歌「潮騒のメモリー」が大ヒットしたと紹介された場面に映し出されていた。
同曲は1986年に60万枚のヒットを記録したとの触れ込み。同年のヒット曲には「君は1000%」(1986オメガトライブ)や「じゃあね」(おニャン子クラブ)、そして本田美奈子の「1986年のマリリン」が紹介されていた。
「放送中のアニメ『ひろがるスカイ!プリキュア』(テレビ朝日系)では6月4日の放送回に、4人目のプリキュア『キュアバタフライ』が登場。その変身シーンにて『1986年のマリリン』がオマージュされていると話題になったばかりだったのです。よもや本田美奈子までこのタイミングで被るとは、偶然の連続には『あまちゃん』が持っているパワーのスゴさを感じざるを得ません」(前出・テレビ誌ライター)
この調子で今後も、様々な偶然で視聴者を驚かせ続けてくれるのかもしれない。