タレント・福田萌が、夫でお笑いコンビ・オリエンタルラジオの中田敦彦による炎上騒動について語っている。中田は5月29日、「松本人志氏への提言」と題したYouTube動画を公開し、ダウンタウン・松本人志という1人の大御所芸人に権力が集中し過ぎていると指摘。M-1グランプリやキング・オブ・コントなど、様々な賞レースで審査員を任される松本に対して、「いくつか審査員やめてもらえませんか?」と物申し、物議を醸していた。
お笑い界で絶対的な地位に君臨する松本への物言いとあって、現在も波紋を広げる騒動になっているが、福田は6月19日配信の「現代ビジネス」インタビューにて「翌朝起きた時に『こういう動画を撮ったよ』という事実を伝えられ、『そうなんだ!』と驚いた記憶があります」と語る。
それによると、中田はメインチャンネルである「YouTube大学」の撮影時には福田にセッティングの手伝いを頼むこともあるというが、問題の動画は当初、サブチャンネルの「中田敦彦のトーク」用だったこともあったようで、自室での単独撮影だったという。福田は続けて「私が動画を観たのはYouTubeの公開後で、皆さんと同じタイミングです」「私は普段、夫の仕事に口を出すことはしていませんし、夫も次にYouTubeで何を撮るか、(※ごくまれに前もって意見を聞かれる以外は)事前に報告してくることはありません」などと述べている。テレビ誌ライターが言う。
「インタビューでは福田は終始、やや暴走気味にも思える夫への理解を口にするとともに、再三にわたって“事前にあのような動画を撮ることはいっさい知らされていなかった”と強調。これには世間から『体よく責任は夫・中田1人にあるということを言ってますね』との指摘が届いたほか、福田が語った騒動の余波についてのコメントにも微妙な反応が出ています。福田によると、まだ幼い娘がYouTubeの切り抜きショート動画を視聴してしまい、『パパ、今いろいろ言われてるの?』と中田の炎上騒動を心配するような素振りを見せたそうです。そうした中、福田は『今回夫は、“家族がシンガポールで暮らしていたのは大きかった”と言っていました。もしも日本にいたら周囲からやいのやいの言われて、私や子どもたちが苦しい思いをしていただろうと』と、家庭内での中田が家族を気遣う言葉を紹介していました。ですが、逆に言えば、家族が日本にいないから松本批判ができた、ともとれる発言に、ネットではこの発言に『それは安全地帯から言い放題って話だよね??批判された側は日本にいるんだし、卑怯じゃないの?』『シンガポールにいるから特に被害はない?だから日本にいる人に不愉快な思いをさせても関係ないのかな』などと疑問視する人も少なくありませんでした」
また、福田は、動画内での中田の発言について「彼がどういう理由でそういう提言をしたのか、私なりに納得できているだけに、驚いたというより『ああ、ついに言ったんだ』という印象」だという。
日本では賛否を生んだ提言だったが、中田家においてはあまり騒ぐようなものではなく“普通のこと”だったのかもしれない。
(木村慎吾)