ジャニーズ事務所の性加害問題による余波が収まらない。7月19日配信の「文春オンライン」によれば恒例だったバレーボールW杯の「スペシャルサポーター」から外されることになったという。ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏による性加害問題については、イギリス公共放送「BBC」が大きく取り上げたほか、告発者である元ジャニーズJr.のカウアン・オカモト氏が日本外国特派員協会で会見。最近になって、国連人権理事会が被害者への聞き取り調査を実施すると発表するなど、今や完全に国際問題と化している。
そうした中、4年に一度開催されるバレーW杯においては1995年大会のV6から脈々とジャニーズグループで受け継がれてきた「スペシャルサポーター」を巡り、今年9月に開催を控える同大会で内定していた関西ジャニーズJr.のメンバーのグループ「Aぇ!group」について、ある参加国から「ジャニーズのアイドルが大会に関わるのであれば出場を取りやめる」との抗議があったというのだ。
結局、大会側はAぇ!groupの降板を決定したといい、28年にも及ぶバレーW杯とジャニーズの「蜜月関係」に初めてメスが入れられる形となったようだ。
「スポーツ界においても性加害の根絶を目指す動きがあるため、ジャニーズ事務所のタレントが締め出されてしまうとの今回の報道には『至極当然のこと』といった反応が出たほか、今がちょうどいいタイミングだとする人も多いです。重要な国際大会のコート上で、ジャニーズのアイドルが歌って踊ってのパフォーマンスを披露していたことで『今までが異常なだけ』『別の所でやって!純粋にバレーボールの試合を楽しみたい』『そのアイドルのファンたちがチケットを買うので、バレーを見たい人たちにチケットが行き渡らないのがいつも気になってました』『バレーコートは選手や監督にとって聖域ですから』などの声が出ており、むしろ彼らの排除は好意的に見られています。また、かねてより、ジャニーズタレントを目当てにチケットを購入し、いざ試合が始まると全く無関心で他のことをしているといったマナー違反の振る舞いも一部で横行していたとの報告もネットに上がっていました」(テレビ誌ライター)
性加害問題を機に、バレーW杯のスペシャルサポーターの在り方自体も見直されることになりそうだ。
(木村慎吾)