日本テレビがSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に所属するタレント、及び“辞めジャニ”の今後のキャスティングについて言及したのはさる10月23日のこと。定例の社長会見でのことだった。
故・ジャニー喜多川氏が起こした性加害問題でスポンサー企業が次々と起用を見合わせる中、NHKも9月27日に所属タレントの新規出演を見送ると発表。そんな中、日テレの石澤顕社長は、所属タレントの今後の起用について「新規起用については適切な判断をするというスタンスに変わりはありません」と話し、一部で“卒業”が伝えられていた同局の「news zero」で月曜キャスターを務める嵐・櫻井翔について、「そのような(降板の)事実はない」と否定。続投を明言したのだ。
さらに同局の「ザ!鉄腕!DASH!!」の一部コーナーに出演していたが“辞めジャニ”となり、現在は滝沢秀明氏が設立した新会社・TOBEに所属して元King&Princeメンバーの平野紫耀、神宮寺勇太と「Number_i」を結成した岸優太については、こんなふうに話したのだった。
「岸さんは『鉄腕DASH』の大切なファミリーと考えており、今後ともその方針に変更はありません」
ネットでは「これは岸優太さんが今後もDASHに出る可能性はあるという捉え方でいいのかな。だとしたら大変嬉しい」「これ凄いことだと思います。辞めジャニが何の障害も無く出演続投とは」「日テレのコメントで『大切なファミリー』この言葉に胸を打たれました」など岸のファンからは喜びのコメントが相次いでいる。しかし、石澤社長の言葉は額面通りには受け取れない、と芸能記者はこう指摘する。
「報道されている限りでは、石澤社長は、岸について『大切なファミリー』だと強調はしたものの、仮に起用が続いたとしても春の改編期である3月に降板となる可能性を残しているように聞こえます。実際にSMAPが解散した時は香取慎吾がレギュラーを務めていた『SmaSTATION』(テレビ朝日系)や『おじゃMAP!!』(フジテレビ系)、草彅剛の『「ぷっ」すま』(テレ朝系)は2人が事務所を退所後も継続して放送されましたが、いずれも半年後に番組が終了。辞めた直後に番組を終了させると批判が大きいため時間を空けたと考えられます。また、今年3月、日本テレビは編成の説明会で、キンプリの看板番組『King&Princeる。』を『4月以降も継続します』と説明していたにもかかわらず、翌月には一転して5月に終了させることを発表しました。当時はジャニーズへの忖度が大きく業界に働いており、今後はそうしたことはないようにすることは10月2日の会見でSMILE-UP.の東山紀之社長が説明していましたが、それでも時間がたてばどうなるかは継続して見ていく必要があります」(芸能記者)
来年春以降も岸が出演しているかどうかが、一つの注目ポイントだろう。
(柏原廉)