「THE MANZAI」王者とは思えないほど、プライドを捨てた私生活を打ち明けたのはお笑いコンビ・ウーマンラッシュアワーの中川パラダイスである。12月18日、後輩コンビ・鬼越トマホークのYouTubeチャンネルにゲスト出演し、「だいぶキツキツ」な近況を明かしている。
ウーマンラッシュアワーは2008年にボケ担当の村本大輔と中川がコンビを結成。村本のスピーディーなしゃべくり漫談が特徴で、13年には「THE MANZAI」で優勝を果たすなど、元タレントの島田紳助氏も絶賛するほどの実力派コンビだった。しかし、その人気の大部分を担っていた村本は、ピンでの独演会に明け暮れる日々で、24年からは3年間にわたってアメリカへ移住することを発表したばかり。コンビとしての活動はほぼなく、独り残された中川は「ここから3年、耐えれる自信ありません」と嘆き。最近の主たる収入源として「社長から営業を振ってもらったり、アイドルの仕事もちょっとだけ。そういうので大体月20万円くらい。それにTikTok(での収益)が20(万)くらい。合計の40(万)を全部家に投げて」と、なんとか毎月40万円ほどを稼いでいるとし、「あとは社長さんとかに最後にもらうお車代とかタクシー代を、朝5時まで池袋で耐え続けて、電車で帰って手元に…」と説明した。
鬼越トマホーク・金ちゃんは実際に中川が某社長と飲んでいる場に同席し、「社長からとんでもない扱いを受けている」場面を目撃したと証言した。なんでも、中川が「お前、面白くねぇんだよ」との暴言を浴びていたといい、金ちゃんは「泣きそうになっちゃって。チャンピオンよ? ずっと昔からリスペクトしてたのに」と辛かったという。
思わず社長に「ボクの先輩なので、ボクの前ではやめましょうよ」とお願いしたほどで、中川はこの金ちゃんの言葉に「泣きそうになった」と回想。ただ、「ガマンしてたら、お車代もらえるんや…」と、生活のためにも暴言に耐えることを選んでいると話していた。
「後輩が悲しくなるような小遣い稼ぎの方法が明かされ、世間からも同情を含めた様々な反響が届いています。『面白い漫才師は次々と出てくるから、そうでない芸人が淘汰されるのは当然』との厳しい声や、『独りでもR-1で結果を出す芸人さんはいますから全部を相方のせいにはできません』『その社長ってのから離れないといつまでも売れない』などの反応もありました。紳助さんから絶賛されるコンビというのはそう多くはないので、理想は本業で復活してほしいところですが、まずはコンビで足並みをそろえるのが先決かもしれません」(テレビ誌ライター)
朝5時の始発電車を待つ間に、芸人としての次なる活路を見出してほしいところだ。
(木村慎吾)