タレントでフリーアナの森香澄にとって、昨年春まで局アナとして働いていたテレビ東京への入社は“タレント活動までの腰かけ”という感覚だったのかもしれない。2月27日に放送されたラジオ番組「TOKYO SPEAKEASY」(TOKYO FM)で、進路に悩んだ大学時代を“正直に”振り返っている。
番組では、プロ雀士でモデルの岡田紗佳と森の対談が実現。森は、岡田から女子アナを目指すキッカケについて聞かれ、「学生の時にちょっとだけ学生リポーターみたいなのをやっていて。タレントになる道と、局のアナウンサーで会社員になる道があったんですけど、タレントは無理だなと思って」と当初はタレントも視野に入れていたことを示唆。
“無理”だと思った理由は「大学生の時にいろんなオーディションを受けるんですよ。たとえば、お天気お姉さんとか。全然無理で、書類で落ちて。タレントは無理だなぁと思って、いったん、安定しようと思って」と説明し、「安定志向でいったん、局アナになりました。と言うか、局アナを目指しました。そこからは就活で」と素直な本音を漏らしている。
「確かに森は、2019年からのテレ東在籍中からTikTokやインスタグラムでの発信に力を入れ、累計120万人超のフォロワーを確保するなど、退社後の新たなキャリアを想定しているかのような活動をしていたように見えますね。ただ、“タレントは無理そうだからいったん局アナで安定”とのストレートすぎる言葉には、番組リスナーからは、『(テレ東は)“踏み台”ってことね…』や『嫌味がすごい。滑り止めでテレ東アナになれる私すごいでしょって』などネット上にアキレ声が続出。また、20年にSNSでリークされた“会話音声漏洩”騒動では、女性の声で、『もうさモチベがないのよ』『スキルをつけて結婚して、なんか適当な事務所に所属して、土日だけ働くみたいな』『そのための実績をテレ東で作ろうと思ってやってる』などとグチが連発されていましたが、これが森の声ではないかとも報じられていました。もしそうなら、入社1年で早くもモチベーションを失っていたようですが、その後は“希望通り”にコトが進み、今回の“いったんテレ東に就職”発言を受け、『全ての辻褄が合うので納得しました』と勝手な解釈をするリスナーも見受けられましたたね」(テレビ誌ライター)
テレ東に4年勤務した後に、タレントへの転身に成功した森。計画通りにキャリアを進めたのだとすれば、そのクレバーさはさすが。一方で「こういうことを公共の場で言わなければもっと賢いのに」などの声も見られるなど、考察対象としてはまだまだ話題を振りまいてくれそうで…。
(木村慎吾)