春の訪れが間近な今の時期、そんな季節の変わり目は肌が揺らぎやすいといわれています。でも、寒暖差などの気候の変化だけが肌荒れの原因とは限らず、実は花粉が関係しているかもしれません。そして、花粉症ではない人にも起こり得るといわれているのです。
皮膚科医の日比野佐和子さんによると、冬から春への移行シーズンの肌荒れ・ゆらぎの主な原因としては、乾燥、寒暖差、花粉が考えられるとのこと。とくに、保湿剤や加湿器を使って保湿を十分に行ってもかゆみが出るのであれば、花粉が原因である可能性が高いそうです。
もし、そうした心当たりがあるなら、「花粉肌荒れ」対策を行ってみてはいかがでしょうか。日比野さんは、「日々のスキンケアでは肌免疫機能をアップすることがポイント」と述べています。
これは、肌本来が持つ免疫力を向上させ、バリア機能を強化させるということ。花粉によって肌のバリア機能が低下すると肌の水分が蒸発しやすくなり、乾燥が進んでしまいます。こうなると、さらにバリア機能が低下してしまう負のスパイラルに陥るので、この時期はより意識してたっぷりと保湿をすることが重要となりそうです。
具体的なスキンケアのポイントをみていきましょう。
■弱酸性のスキンケア製品を取り入れる
スキンケア製品は、素肌と同じpHが4.5～6.0程度の弱酸性のものを使用するとよいようです。とくに、スキンケアの初めに使うブースター（導入美容液）は、オメガ6（リノール酸やアラキドン酸）、オメガ7（パルミトレイン酸）といった、人肌のpHと近いオイルを使うと角質層がやわらかくほぐれ、その後の化粧水・乳液・クリームが角質層にたっぷりと吸収されやすくなるそうですよ。
■肌の免疫バランスを整えてくれる成分入りの製品もオススメ
弱酸性だけではなく、肌の免疫バランスを整えてくれる成分もポイントとなるようです。例えば、ユーグレナなどの藻類は肌の免疫力を高め、肌トラブルの予防や保湿力の向上に寄与する可能性があることが分かっているそうです。藻類にはユーグレナの他、クロレラ、スピルリナ、ヘマトコッカスといったものもあり、スキンケア製品によく使われていますね。
■スプレーや下地で花粉をガードすることも大切
花粉をガードするためには、肌用の花粉よけスプレーや花粉ガード機能のある化粧下地を活用するとよさそう。紫外線の影響によっても肌の乾燥が進んでしまうので、下地にはUV機能と花粉ガード機能の両方が備わったものを選ぶとよいそうですよ。
筆者がリサーチしたところ、弱酸性でユーグレナ入りのブースターとしてはNEcCOの「ネッコ ブースターセラム」があり、花粉肌荒れ対策のスキンケアに活用できそう。また、肌用の花粉よけスプレーには資生堂IHADAの「花粉等付着抑制スプレー イハダ アレルスクリーン EX」があります。
いかがでしたか？ これらのアイテムを活用しながら、肌免疫機能を意識しつつ「花粉肌荒れ」対策に励んでくださいね。
