旧ジャニーズ事務所に所属していたタレントのマネージメントを引き受ける会社として、今年4月から本格始動する「STARTO ENTERTAINMENT(以下:STARTO社)」。すでに多くのタレントがエージェント契約を結び、4月10日に東京ドーム、さらに5月29、30日には京セラドーム大阪で合同イベント「WE ARE!Let’s get the party STARTO!!」を開催することが発表されている。
総合演出には嵐の松本潤が起用されるという噂で、新たな門出となり所属するグループが一致団結するイベントになりそうだ。ところ、そんなSTARTO社を巡り、不穏な空気が漂い始めているという。
「STARTO社に所属する予定のSixTONESのファンが、Xを中心に大荒れの模様なんです。SixTONESの扱いが悪いという思いが強いようで、“グループに独立してほしい”というコメントが多く書き込まれているんです。中には、SixTONESが楽曲を発売しているソニー・ミュージックに全権利を買い取ってほしいと、具体的な独立案を書き込むファンまでいました。STARTO社のスタートを控えた時期にファンが独立を希望するという、穏やかでない状況になっています」(スポーツ紙記者)
ファンがSTARTO社に不信の念を抱いているのは、3月に入ってスポーツブランド「ReebokJapan」の田中裕輔社長がSixTONESとの年間契約の終了を発表したからだ。しかも田中社長は自身のXアカウントで、「新体制になったからなのか、それってメンバーやファンにとってどうなの?的な話も色々出て来たため、調整に時間を要しています」(現在は削除)と、内情を暴露したことで、ファンが一気にSTARTO社に不信感を募らせることになった。
「SixTONESのメンバーはReebokとのコラボを喜び、ライブや衣装などでも取り入れていました。それでファンがそのアイテムを購入したことでReebokも売上があがったそうで、今後も契約は続けるつもりだったようです。ただ、田中社長のSNSのつぶやきを見る限りでは、STARTO社に何か問題があるようにも見えます。協議は続けるようですが、スポンサー企業にここまで言わせたことにファンは不満を持っているわけです。要はSTARTO社からの説明を切望しているんですよ」(週刊誌記者)
また、同時にデビューしたSnow Manとの“格差”も、SixTONESファンとしては面白くないのでは…と見るのは、テレビ局の編成担当者。続けてこう話す。
「SixTONESとSnow Manは、両A面シングルで同時デビュー。当初は両グループとも甲乙つけがたい人気でしたが、徐々にSnow Manメンバーが“推される”ように見えています。特に目黒蓮は俳優としてヒット作が多く、飛び抜けた存在になり、旧ジャニーズ事務所でもSnow Manがイチ押しのグループに成長したんです。その流れはSTARTO社も引き継ぐ予定のようで、このままでは両グループの格差はさらに広がる可能性があるというわけです」
実際、Snow Manのメンバーは、今年1月期のドラマで岩本照が「恋する警護24時」(テレビ朝日系)、渡辺翔太が「先生さようなら」(日本テレビ系)で主演を担当。深澤辰哉、向井康二、宮舘涼太もドラマに出演している。SixTONESもジェシーが「新空港占拠」(日テレ系)に出演したが、何かと話題になるのはSnow Manばかりとの印象を抱くファンが少なくないようだ。この“格差”を埋めないと、SixTONESファンの不信感はずっと続くことが予想されるというのだ。
「SixTONESは、初の4大ドームツアーを開催中ですが、ファンとしたらもっとテレビでの活躍を見たい。STARTO社は、SixTONESメンバーの売り方を考え直さないと、ファンのフラストレーションはたまる一方です」(民放関係者)
SixTONESファンを悲しませ、独立してほしいなどと言わせぬようにReebokとの再契約を含め、本格始動するSTARTO社の舵取りが注視される。
(渡邊伸明)