みなさんは毎日の生活の中で、健康を気遣った行動をとっていますか? 無意識にやっていることから新たに始めたことまで、いろいろあるかもしれませんね。
第一三共ヘルスケアが2024年1月に行った働く人の『健康とセルフケアの実態調査』によると、セルフケアを実践している人は44.4%で、具体的に行っていることのTOP3は「十分な睡眠」「1日3食きちんと食べる」「朝食をきちんと食べる」でした。
やはり、睡眠や食事は毎日のことなので取り組みやすいところでもありますね。セルフケアにかける費用は1ヵ月平均4,173円。最も費用をかけている年代は、なんと20代で4,765円という結果でした。
また、コロナ禍を経てテレワークが浸透しましたが、テレワークで働くことがある人はない人に比べ、セルフケアの重要性を実感し、その実践度も高いことが分かったようです。なぜ、テレワークをする人はセルフケアを重要視しやすいのでしょうか。
第一三共ヘルスケア産業医の鄭理香(チョン・リヒャン)さんによると、「テレワークという働き方を選択する機会があることで毎日の体調に注意を払い、気になるときは出社から在宅に切り替えるなど、自分の体調変化に目を向けて健康意識がより醸成されやすくなる」ことが理由として挙げられるそうです。
とはいえ、テレワークができない人の中には、体調のすぐれない日もあるでしょう。鄭さんは、そのようなときにはOTC医薬品を利用することを勧めています。
「OTC医薬品は市販薬ともいわれ、医師に処方してもらう医療用医薬品ではなく、 薬局やドラッグストアなどで自分で選んで買える医薬品のことです。病院に行くほどでもないが調子がすぐれないときは、 OTC医薬品をうまく活用することも有効です。OTC医薬品を使って自分の体調管理がスムーズにできるようになると、日々のメンテナンスも続けやすくなります。今まで経験したことのない症状には医師の診療が必要ですが、OTC医薬品を活用できる場面があれば、自分自身で健康を守って対処する術として、上手に活用していただきたいですね」(鄭さん)
セルフケアの重要度は分かりました。でも、実践しているとはいえ、それを継続できているかといわれたら疑問を感じる人も多いのではないでしょうか。鄭さんによると、「毎日のちょっとした隙間時間にセルフケアを行うことが継続するためのコツ」なんだとか。具体的にはこんな行動がよいそうですよ。
●寝る前にストレッチをしてリラックスする
●昼休みに軽く筋トレして気分を切り替える
●昼休みに空を眺める
●ストレス緩和や免疫力アップなど、さまざまな効果が期待できる“笑う”という行為を取り入れる
仕事の休み時間に面白い動画を見て笑ったり、好きな写真をスマホの画面に設定してほっこりしてみたり、ちょっとした時間にできるプチ気晴らしを取り入れていくとよいそうです。
いずれにしても、楽しみながら続けることがポイント。「今日はできてよかった」と思えることが達成感となり、継続の好循環が生まれるのだとか。ぜひ意識して取り組んでみてくださいね。