自局のアナウンサーをタレントのように扱い売り出す手法を初めて編み出したのは、おそらくフジテレビだろう。そんな同局で、さる4月20日に放送された「FNS明石家さんまの推しアナGP」で、触れられたくない過去を「イジられる」という、塩梅によっては「いじめ」になりかねないギリギリのラインで扱われたのが、渡辺和洋アナだ。
渡辺アナといえば、今から16年前の2008年7月に自身が審査員を務めたフジテレビ主催のオーディションに参加していたイベントコンパニオンの女性との不倫が発覚。相手女性に送ったとされる「オレは上げチン。有名になって夢をかなえた人もいる」「カズ教に入れば、空も飛べるよ」さらには、具体的なプレイをリクエストしているような内容のメールも公開された。レギュラー出演していた「めざましテレビ」「笑っていいとも!」などを降板。当時は、前年の7月に学生時代から6年間の交際を経て結婚した妻との離婚も噂されていた。
が、この日の放送では自身の左手薬指の結婚指輪を見せ、「幸せにやってますから!」「ずっとしているから取れなくなりました!」と声を張るシーンもあったのだった。どういうことか。
「福井テレビの田辺真南葉アナが元『アイドルING!!!』という『アイドリング!!!』の妹分としてアイドル活動していたこと、学生リポーターとしても番組出演していたことなどが明かされたのですが、あたかも渡辺アナが田辺アナを学生の頃から“狙っていたような”話の流れになってしまったんです。渡辺アナが『オレ、何年、マジメに過ごしてると思ってるんですかっ!』と絶叫した直後には『昔、色々ありました』とテロップが流れ笑われていましたが、自局のアナウンサーの不倫過去をネタにするのも、フジらしい斬新な手法と言えるのでは」(女性誌記者)
昨年7月22日放送の「週刊フジテレビ批評」(フジ系)では、現在は秘書室役員待遇会長秘書チーフの川端健嗣元アナから「彼が初めてなんですよ。ロン毛のまんまテレビに(アナウンサーとして)出た人」「ボクらの中では“チャラいヤツだなぁ”って」などと言われても、笑顔で受け流していた、同番組のMCを務めている渡辺アナ。2018年6月23日放送の「さんまのお笑い向上委員会」(フジ系)では、スマホのGPS機能で毎日自分の居場所を妻に連絡していると語っていたが、その習慣はまだ続いているのだろうか。