今年の夏ドラマが続々とスタートしているが、特に元気なのがフジテレビだと評判だ。
「低視聴率ばかりが話題になる印象の月9ドラマ『海のはじまり』の主演に最終兵器とも言えるSnow Man・目黒蓮を起用。2022年、社会現象を生み出したドラマ『silent』(フジ系)の制作陣が集結し、宣伝にもお金をかけ、夏ドラマではもっとも話題を集めていましたが、実際、滑り出しは好調です。また、TBS系での『不適切にもほどがある!』のヒットが記憶に新しい宮藤官九郎氏が脚本を務める『新宿野戦病院』では、主題歌にサザンオールスターズを起用するなど力を入れ、ドラマに強いフジが帰ってきた様子です。他局も、系列の関西テレビを含め良質なドラマをフジが次々と制作していることに危機感を抱いているほどです」(民放関係者)
ただ、そんなフジの夏ドラマの中で、人気低迷が放送前から危惧されているのが、7月4日スタートの木曜劇場「ギークス~警察署の変人たち~」だという。
「ギークス」は、松岡茉優が主演を務め、田中みな実と滝沢カレンが準主役扱いで共演。問題のある警察署勤務の女性たちが、週末の井戸端会議をきっかけに事件解決をアシストしてしまう“井戸端謎解きエンターテイメント”。これまで女性向けのドラマが多かった木曜劇場に人気美女を複数投入し、男性視聴者の取り込みが期待できそうなキャスティングだが、放送前から暗雲が垂れ込めているのだとか。
「主演の松岡は、今年6月7日にHey! Say! JUMPの有岡大貴と結婚を発表。さらに田中は年初に亀梨和也との熱愛が報じられ、メインキャストの2人が旧ジャニーズのタレントと親密なんです。特に松岡は、有岡との交際中に何度か“匂わせ”が疑われ、プチ炎上もあった。20年には、松岡の主演映画『蜜蜂と遠雷』のBlu-ray&DVDの発売日が4月15日になり、その日が有岡の誕生日だったとしてSNSが炎上した騒動もあったんです。松岡が、DVDの発売日を決められるわけがないんですが、有岡ファンは過剰反応したわけです。結婚発表後も有岡ファンからはあまり祝福されていない様子。松岡や田中の影響で『ギークス』の宣伝にも支障が出ていたんです」(スポーツ紙記者)
どういうことなのか。ドラマ関連の取材を行うネットニュース編集者が後を引き取って明かす。
「松岡は、フジが開催した夏ドラマの合同会見でも写真撮影の際に端のほうで衣装も地味なものでした。会見では結婚についてのコメントは本人からなく、何とかファンを刺激しないように調整した雰囲気を感じましたね。『ギークス』では田中も共演していることで、メディアも炎上に巻き込まれるのを恐れ、他のドラマより取材を積極的に行っていないようにも見えます。フジのバラエティ番組などに番宣で出演するにしても、各番組のプロデューサーが松岡と田中はあまり使いたがっていないようだと言われてきました。このままだと松岡の夫や田中の交際相手のファンに気を遣いすぎ、番組の宣伝が行き届かず、大コケなんて可能性だって考えられますよ」
ジャニーズ事務所からSTARTO ENTERTAINMENTに変わり、かつてほど結婚や交際に事務所がうるさくなってはいないがファンは別。松岡も田中も、当面は何かとヤジられる対象になることは避けられないようだが、まずはドラマの内容で、そうした雑音を打ち消すような滑り出しになることを願いたいところだ。
(渡邊伸明)