週刊文春による報道で名誉を毀損されたとして、その発行元である文藝春秋との裁判に専念しているお笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志。現在は芸能活動を休止している身だが、7月14日に更新したXでは、久々に自身の言葉で思いを綴っている。
松本をめぐっては、2015年に都内のホテルで開催された飲み会で参加女性に性的行為を強要していたと、週刊文春が昨年12月に報道。松本はその後、裁判への注力や活動の休止を発表すると、1月22日に文春側を相手取った5億5000万円の損害賠償などを求める訴えを東京地裁に起こしていた。
そして、テレビから“笑いのカリスマ”の姿が消えて約半年が経過した7月14日。松本は「ポスト、リポスト普通にしようと思ってます。当たり前の権利やし」と投稿し、Xからの発信を通常通りにおこなっていくと宣言。松本がみずからの言葉でXでの投稿を綴ったのは約4カ月ぶりで、ファンからは「みんながまっちゃんを待ってますよ!」「楽しみにしてます」などと温かい声が寄せられた。
松本の久々の投稿にはさっそく、さまぁ~ず・三村マサカズから「普通に飲みましょう」との誘いが入り、松本もこれに笑顔のスタンプを添えながら「了解です」と返信。ベテラン芸人同士の固い絆が伝わるやり取りとなっている。
が、そもそも裁判中の人間はXを更新してはならないといった決まりはなく、なぜ“当然の権利やし”と主張しなければならないのかは不明だ。もちろん裁判に影響するような軽率なポストはまずいだろうが…。Xといえば、松本は4カ月前の3月25日の投稿でも「人を笑わせることを志してきました。たくさんの人が自分の事で笑えなくなり、何ひとつ罪の無い後輩達が巻き込まれ、自分の主張はかき消され受け入れられない不条理に、ただただ困惑し、悔しく悲しいです」と綴ると、「世間に真実が伝わり、一日も早く、お笑いがしたいです」と懇願するような内容も投稿していた。
ただ、そもそも松本は世間が会見の実施を求める中でも公の場で発言することをせず、活動休止についても自分の意思で決めた事。したがって「自分の主張がかき消され…」「早くお笑いがしたいです」などの箇所には違和感を指摘する声もネット上には集まっている。
事実、今回の投稿にも「最初から誰もXを禁じてないんですけど…」「事実無根なら仕事も自粛する必要なかったのでは?」とのツッコミが続出している。文春との騒動にまつわる松本のXでの更新には、かねてより「悪手すぎる」「イメージ悪くなるばかりだから何も投稿しないほうがいい」との声も出ており、心証の悪化を防ぐために顧問弁護士が更新を控えるように求めていた可能性もあるだろう。
まだまだ裁判は始まったばかり。SNSの更新は自由だが、慎重なポストを投稿していってほしいものだ。
(木村慎吾)