元プロフィギュアスケート選手でタレントの安藤美姫が9月9日、ABEMAの情報番組「Abema Prime」に出演し、2013年に出産した自らの情報を隠していた理由について語っている。
番組では、他人に勝手に妊娠や出産の事実をバラされてしまう「妊娠アウティング」について取り上げ、安定期に入る前にグループLINEなどで暴露されたことで心身が疲弊したという女性のケースを紹介した。
周囲は、祝福や仕事の引き継ぎを名目にした親切心でやってしまうことが多いのだというが、バラされた側の妊婦が抱えるストレスは相当なもの。この問題について、自身も出産日から3カ月後に世間に公表したという安藤は「私は逆に批判されたので。祝福というよりも…」と切り出し、「絶対に批判される。私は絶対にバレないようにしないといけないって」とバッシングされることが事前に分かっていたと語る。
その理由を「今はアスリートが赤ちゃんを産んで復帰すると、すごくリスペクトされる時代だと思うんですけど、10年前はアスリートはボーイフレンドがいてもダメだった。時代によってちょっと違うのかな」と述べ、現役時代の苦悩を明かした。
しかし、当時の安藤に批判的な声が寄せられた理由は“ボーイフレンドがいたから”ではなく、“いすぎたから”だというのが世間の声のようだ。
「安藤は2013年7月に出演した『報道ステーション』(テレビ朝日系)で、12年10月の時点で妊娠が発覚し、翌4月に女児を出産していたことを表明しています。その際、父親が誰かを明かすことはせず、以前より熱愛が報じられていた元コーチのニコライ・モロゾフ氏や、出産翌月に同棲がスクープされた元プロスケーター・南里康晴氏、14年11月に自ら交際宣言をしたスペインの元プロスケーター、ハビエル・フェルナンデス氏など、様々な名前が候補として飛び交いました。さらに本命として、30歳ほど年の離れた日本人実業家の名前が報道されたことも。そんな、数々の男性と浮き名を流した安藤だけに、決して“アスリートは恋も許されない”といった単純な状況ではなかったことは明らかですね」(女性誌ライター)
安藤にしか分からないトップアスリートの葛藤はあったのだろうが、それがなかなか世間からの同情に繋がらないのは、恋多き女性の宿命と言えそうだ。
(木村慎吾)