タレント・藤本美貴が2003年にプロデューサー・つんく♂から受けたモーニング娘。への加入指令を「凄いイヤだった」と振り返っている。当時、すでに藤本はソロ歌手としてデビューしており、17歳の少女にとってかなりの重圧だったようだ。
藤本は02年3月にソロ歌手としてデビューし、その年のNHK紅白歌合戦にも出場するなど、異例のスピード出世を果たしていたが、“さぁこれから!”というタイミングで決まったのが、モーニング娘。への参加だった。
9月28日放送の「川島明 そもそもの話」(TOKYO FM)で、パーソナリティのお笑いコンビ・麒麟の川島明から、当時の率直な想いを聞かれた藤本は「“え、今から?”って思いました」「ソロで頑張って紅白にも出られて、“来年も頑張ります”!っていう気持ちでいるのに、“えっ?”っていう感じでした」と、非常に困惑したという。
さらに「『嬉しいです』って言ってましたけど、正直イヤでしたね。当時は凄いイヤでした」と語り、その理由を「できあがっているところに入っていく大変さと、モーニング娘。自体も新人から入ってくることはあっても、デビューしてる子が入ってくるのは私しかいないので。お互いに難しい感情だったと思いますね」と回顧した。
「藤本によると、つんく♂からは『グループの起爆剤になってほしい』と要望があったといい、実際、当時のモー娘。は人気を牽引してきたセンターの後藤真希が脱退し、勢いの低下が懸念されていた時期でした。つんく♂としては、デビュー済み歌手を投入するというサプライズや、物怖じしない藤本の性格に期待したのかもしれませんが、本人としてはやはりソロで輝きたかったというのが本音でしょう。モー娘。加入後の藤本のモチベーションの低さが表情や態度から伝わってくるとの指摘もあり、案の定と言うべきか、07年6月、5代目リーダー就任からわずか25日でモー娘。を脱退。しかも、その理由が、現在の夫である庄司智春との熱愛報道だったこともあり、アイドルとしての自覚のなさを批判されたのは言うまでもありません」(テレビ誌ライター)
03年のモー娘。加入時からすでに「やってられるかよ」という心境だったのかもしれない。
(木村慎吾)