田中圭がモラハラ夫を演じると告知されていたドラマ「わたしの宝物」(フジテレビ系)が10月17日に初回を迎え、話題になっている。
5年前に結婚した頃の宏樹(田中)は妻の美羽(松本若菜)にとても優しかったのに、今では外でしか笑顔を見せず、家にいる時はいつも不機嫌。事あるごとに美羽に当たり散らしてばかりいる。
美羽が子どもを欲しい、2人だけでずっと一緒なのは無理だと思うと告げると「この生活が不満か?」と目を三角にして詰め寄り、「美羽のお母さんの入院費も借金の肩代わりもして、何不自由ない暮らし、できてるよな?」とまくし立て、あげくの果てには「美羽さ、ヒマだから子ども欲しいんだろ」と嫌味っぽい目をする宏樹は、まさに典型的なモラハラ夫そのもの。田中の演技がうまいだけに見ていて非常にイライラした。
しかも、美羽が自分に内緒でフリーマーケットの手伝いをしていることを知った夜には、拒絶する美羽を力ずくで押し倒して行為におよぶ野獣ぶりを発揮。この夜、傷つき家を飛び出しさまよっていた美羽は偶然にも幼なじみの冬月(深澤辰哉)と遭遇する。
そして愛のある行為に至り懐妊。現実では行うことのできない「出生前親子鑑定」により、冬月との子どもを宿していることを知った美羽は、その子どもを宏樹の子どもとして育てることを決意する。
雨の中をズブ濡れになって家に戻った美羽から「赤ちゃんできたの。妊娠したよ」と言われて腹部エコー写真を見せられ、「あなたの子よ」と念を押された時に見せた宏樹の表情が実に複雑だったため、多くの視聴者は「考察欲」を掻き立てられているようだ。
特に数多い考察は「宏樹が美羽に当たるのは、自分が無精子症であることを知っているからではないか」というもの。だから美羽から子どもが欲しいと言われてもきちんと向き合わず、妊娠を告げられた時も複雑な表情をしたのではないか、美羽が托卵を企てようとしていることを、宏樹はすでにわかっているのではないか、といった声がネット上にはあがっている。
画面に物を投げつけたくなるほど腹が立つモラハラ夫の宏樹が、妻の美羽が妊娠したことで次にどう出るのか、楽しみにしていたい。
(森山いま)