芸歴20年以上を誇るタレント・若槻千夏が芸能界で“スゴすぎて怖い人”として真っ先に挙げたのが、元お笑い芸人・島田紳助氏の名前だった。
若槻といえば、2001年のデビュー後、すぐにバラエティ番組で大ブレイクし、長く芸能界の第一線に生き残り続けているが、11月9日までに公開された元AKB48・指原莉乃のYouTube動画では、現在の芸能活動を「めっちゃ平和で楽しい。楽しいしかない。今のバラエティ」と語った。すると、指原から「(かつては)マジで厳しかったんですよね? 誰が怖かったかはさすがに言えないと思うんで、どんなことが…」と尋ねられ、以前の緊張感溢れるバラエティの現場について振り返ることに。
若槻がすぐに脳裏によぎった存在は「島田紳助さん」だといい、「これはご本人にも言ってるから、全然問題ないです。島田紳助さんが1番、やっぱりスゴい人すぎて、怖いです。スゴい。本当に凄すぎて怖い。勝手に思ってるだけ。本当に怖いことを言われたことはなくて、“怖い”って勝手に思っちゃってる」と絶対的な立場にあった紳助さんに畏怖の念を抱いていたという。
具体的には、MCだった紳助氏からのコメント振りに“面白く返さなければならない”プレッシャーが「怖かった」ようで、現在のバラエティにはそうした“圧”を感じることが「全くないです、今の芸能界」と言及。続けて「誰も緊張しない。それは年齢を重ねたからとかじゃなくて、みんな優しい」と語っている。
「とはいえ、ただ“怖いです”だけで終わらなかったのが、若槻のタフな根性です。2021年8月にゲスト出演したYouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』では、そんな紳助さんから『どうすれば(自分が)ハマれるんだろう?』と思考を巡らせ、当時、彼のお気に入りだったタレントたちの特徴を徹底的に分析したと告白。その結果、『紳助さんって、自分の話もしたいMC。ゲストの話も聞きつつ、自分が最近起こったオモシロ話もしてくれる人。だから、その話のキッカケになればいい』と、紳助さんの得意なスタイルから逆算した戦略を編み出したといいます。さらに当時のブームとなっていた“おバカキャラ”が紳助さんに好まれる傾向があることに気付き、『紳助さんの番組だけ、つけまつげに鳥の羽根みたいなのをつけて、“なんやねん、このまつ毛”って』と、見事に狙い通りの興味関心を引くことに成功。そこから彼の求めるおバカエピソードを披露し、紳助さんが話を広げて彼の話題にシフトすれば、自分のエピソードもセットでカットされづらいという生き残り戦術ですね」(テレビ誌ライター)
40歳になった今もトーク番組には欠かせない存在であり続ける若槻だが、その裏では、いかに大物であっても、“てのひらで転がす”ようにコントロールする巧みな立ち回りテクがあったとも言えそうだ。
(木村慎吾)