売れっ子の吉本興業所属芸人たちを前に「ウソつきばっかり!」と毒を撒き散らしたのはお笑いコンビ・ウエストランドの井口浩之である。
今をときめくツッコミ芸人たちが一堂に会した、バラエティ特番「浜田・大吉・ノブ・濱家MC☆総勢27名ツッコミ芸人総会2024大忘年会」(日本テレビ系)が放送されたのは、去る12月19日。同番組で、井口は、“今年の事件簿”とのトークテーマで「吉本芸人はウソばかりついてる」と切り出し、「ボクら、吉本以外の芸人なんですけど、ボクらから見たら、吉本の芸人さんって常識のないウソつきばっかり!」と強く口撃した。
そして、その最たる例として「一番のウソは吉本の伝統でやってる『稼いでませんわ』のビジネス」とし、実際の稼ぎよりも低いフリをしていると指摘した。また、「最近、吉本の人が“億イレブン”とか言い出して、『1億円以上稼いでる人が吉本内に11人いる』って言い出して。YouTube内で『誰?誰?』って。11人のわけないから!」と、売れっ子たちが“白々しいトーク”を展開しているといい、「ボクの計算なら1億円の人は(吉本に)70人います!」と独自の見積もりを口にした。
これに番組MCのダウンタウン・浜田雅功が「何か証拠みたいなのはあるの?」と質問。すると井口は、ダイアン・津田篤宏や、かまいたち・濱家隆一、千鳥・ノブらが高級腕時計「ロレックス」を着用していると紹介し、「そんなの億の人が着けるヤツだから!」。また、シソンヌ・長谷川忍とのやりとりでは、彼が、2000万円から3000万円という衝撃価格の「パテック・フィリップ ノーチラス」を着けていこともわかったのだ。
「井口が“吉本芸人”と限定して嫉妬の念をぶつけているのは、吉本興業が全国12カ所に自社保有の常設劇場を有している点が大きく、テレビでそれほど多くの出演回数がなくとも、事務所の劇場だけで十分な収入が得られるというメリットがあります。また、そもそも定説として謳われている『億イレブン』は、一昔前の言葉であり、オンライン配信や“投げ銭”文化、さらにはYouTubeの大流行などが起こる以前のもので、今や11人では収まらないという井口の指摘もうなずけますね。とはいえそれが70人にも達しているかはわかりませんが…」(テレビ誌ライター)
一方、ウエストランドが所属する「タイタン」は、爆笑問題のマネジメントを専門とする個人事務所として発足しているため、大手の事務所に比べて、芸人の手元に入るギャラの取り分は大きいとされている。
1本あたりの手取りの単価では井口が吉本芸人に圧勝しているとも考えられ、彼自身も“稼いでませんわ”ビジネスを展開している一人という可能性も否めないのでは?
(木村慎吾)