暖かい時期に「寒くてもこれくらいで大丈夫かな」と思って用意した災害対策品で、いざ真冬になってみると「こんなんじゃとても耐えられない!」と感じることが多々あります。冬ならではの対策品は、寒さが厳しい時期にこそ「いま災害が起こったら……」という目線で見直し、ブラッシュアップさせるのがオススメです。各種対策を具体的にみていきましょう。
■防寒対策
毛布やダウンジャケットといった大きなものに気を取られてしまいがちですが、厚手の肌着や靴下、手袋、ニット帽、カイロなどもあると安心です。新調した際に古いものを捨てず、災害対策に加えるのがよいでしょう。また、ポータブルストーブや電気がなくても使用できる暖房器具、風除けの小さなテントなどもあると、避難時でも暖を取りやすいですよ。
■感染対策
災害時は、洗濯や洗い物が十分にできないこともあります。そのため、いつも以上に感染症対策や体調管理に気を配りたいものです。マスクはもちろん、手を清潔にするための石鹸や除菌スプレーなども用意しておくと安心です。体温計など、健康管理に必要なものも常備しておきましょう。
■食料などの凍結対策
「用意しておいた水や食料が凍ってしまって水分や栄養補給ができない……」という状況は避けたいもの。クーラーボックスや発泡スチロールの箱など、凍結対策ができるものを確保しておくとよいでしょう。また、カセットコンロなどで温かい食事を用意できるようにしておくことも大切です。水は大人1人、1日1本を目安に備蓄しておくと安心です。
寒い日に外に出てみて、「この場所でしばらく過ごすことになったら……」と考えると、備蓄しておきたいものが具体的に見えてきます。お住まいの地域の冬の状況に合わせて、家族の命を守るためのグッズを準備してくださいね。
(Nao Kiyota)