「法廷からはじまる、リーガルラブストーリー」とは、放送中の川口春奈主演ドラマ「アンサンブル」(日本テレビ系)のキャッチフレーズだ。3月1日放送の第7話では、小山瀬奈(川口春奈)と真戸原優(松村北斗)の「週末同棲」がスタートしたというのに、キスはおろか合体する気配もなかったため、ネット上には「2人は何をしてるの?」「付き合い始めたばかりの大人の男女がこれはないよ!」「瀬奈と優はもしかしたら実の姉弟だったりするのか?」「きゅんきゅんさせてほしいのにまったくきゅんきゅんしない!」など、怒りにも似た声が数多くあがっている。
その一方で、瀬奈の帰りを待ちながら真戸原が夕食の支度をしていると、瀬奈とともに二世帯住宅に住んでいる瀬奈の母・祥子(瀬戸朝香)が真戸原のいる瀬奈の部屋に現れ、真戸原が作った夕食を食べ、「悪くない」を連発しつつ、「でも瀬奈ちゃんはもっと塩味を効かせたほうが好き」などとイラッとするコメントも付け足すという「毒母」ぶりを披露。さらにこの日は、宇井(田中圭)が父親代わりに育てている兄の娘・咲良(稲垣来泉)の前に、実母の木原美沙希(市川由衣)が親権を求めて登場する。
それだけでなく、虐待同然の育て方をして5歳の時に(真戸原)優を捨てた実母のケイ(浅田美代子)まで登場。優を我が子として育てている和夫(光石研)の姉=ケイであることが判明すると同時に、優と瀬奈が勤める「たかなし法律事務所」の翠(板谷由夏)と和夫が、ケイに金を渡していたこともわかった。
3月8日放送の第8話では、和夫がケイに金を渡していることを知らされていなかった妻の有紀(八木亜希子)は、ケイから「本当の家族とは思われてなかったのね」と言われ、大きなショックを受けてしまうという「毒母アンサンブル」が加速していくようだ。「リーガル要素」「ラブ要素」はこれまで以上に薄まりそうな予感が怖い。
(森山いま)