スペインの強豪アトレティコ・マドリードや、イングランドでトップを独走中のリヴァプールからの関心を報じられているレアル・ソシエダの日本代表MF久保建英。今季は公式戦37試合出場で7ゴール3アシストとキャリア最高と言っていいパフォーマンスを見せており、得意のドリブルも相手DFの脅威となっているようだ。
22歳にしてスペインでも有数のアタッカーへと成長した久保に対しては、特にエジプト代表FWモハメド・サラーの後釜を探すリヴァプールが熱視線を注いでいるとされ、今夏のマーケットでどのような動きがあるかが注目されている。
そうした中、すでに久保がワールドクラスのドリブラーであることを示すデータがファンの間で話題に。サッカー統計メディア「DataMB.football」が発表した今季の欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)における「23歳以下のドリブル成功回数ランキング」で、久保が3位に入る快挙を達成したのだ。
1位には、136回と圧倒的な数字を誇るバルセロナのスペイン代表FWラミン・ヤマルが君臨。2位に続いたのがドルトムントのMFバイノー・ギッテンスで、93回のドリブルを成功。惜しくも92回で3位に食い込んだのが日本代表MFである。
「4位以下には、英国王者マンチェスター・シティのベルギー代表MFジェレミー・ドクや、レバークーゼンが誇る天才MFフロリアン・ヴィルツ、さらにアスレティック・ビルバオのFWニコ・ウィリアムズといった豪華な面々が並び、いかに久保が好調なシーズンを送っているかがわかります。もっか、有力な移籍先候補と囁かれるリヴァプールでは、英国メディア『90min』が『サラーの現実的な後継者候補6人』の中に久保を含ませるなど、現地でも久保の動向への関心は強まっています。なお、ソシエダとの契約は2029年6月まで残っていますが、約90億円という契約解除条項の存在も報じられており、将来性豊かな若きドリブラーの値段としては決して高くはありません。ちなみに、『90min』が挙げた“サラーの後釜候補6人”には、今回の『ドリブル成功数ランキング』で2位に入っているギッテンスもリストアップされていますが、彼を獲得する場合、90億円では絶対に済まないほど高額な出費になるため、そうした事情を加味しても、やはり久保が有力候補の1人であることは間違いないでしょう」(スポーツライター)
リヴァプールのほか、最近では同じスペインのアトレティコ・マドリードからも獲得の可能性を探る動きがあるとされており、ヨーロッパでの“久保人気”は確実に高まっていると言えそうだ。
(木村慎吾)