売り出し中の役者・小林虎之介の活躍が目立ち始めてきたようだ。
5月28に第7話が放送された志尊淳と岸井ゆきののW主演ドラマ「恋は闇」(日本テレビ系)では、万琴(岸井)と同じ「JBCテレビ」の情報番組「モーニング・フラッシュ」の新人ディレクター「キノピー」こと木下晴道を演じているが、前週の5月21日放送の第6話で「殺されるのではないか」と予測され、そうならなかったことに安堵する声があがっている。
「キノピーが死ぬかも」そんな予想をする声があがったのには2つの理由があった。
1つは、同ドラマの第6話予告において、登場人物たちがフラッシュバックで映る映像とともに「誰かが死にます」というテロップが流れたこと。
もう1つは、5月25日放送の北川景子主演ドラマ「あなたを奪ったその日から」(フジテレビ系)第6話に小林が出演することがアナウンスされていたから。
同クールのプライムタイムに放送される連ドラ2本に、“売り出し中の役者”が掛け持ち出演することはあまりないので、「恋は闇」を終わらせてから「あなうば」に出演するのではないかと予想されていたのだ。
しかしフタを開けてみると、どうやら小林は「恋は闇」で殺されることはなく、「あなうば」でも1話のみのゲスト出演でなく、とりあえず6月2日放送の第7話にも出演することが予告で判明している。
「恋は闇」では、これまで仕事に対してヤル気がなさそうに見えていた木下(小林)だったが、第6話では「ホルスの目殺人事件」の目撃情報を入手し、スクープを狙おうと張り切るも結果的にはボツになってしまい、消沈する様子が描かれた。
一方の「あなうば」第6話では、紘海(北川)が旭(大森南朋)のもとから奪って実の子どものように育てている、中学1年生になった美海(一色香澄)こと萌子に恋心を寄せられる、駅員の柊大地を演じている。ネット上には、紺色の駅員の制服を着た小林演じる柊に対し「これは恋に落ちる」「爽やかでかっこいい」「朝ドラに出てきそうな好青年」「若い頃の妻夫木聡みたい」といった声があがっている。
昨年10月期放送の窪田正孝主演ドラマ「宙わたる教室」(NHK)で文字の読み書きが困難な学習障害を抱えるごみ処理業者として働く定時制高校に通う柳田岳人を好演したことで注目を集めた小林。「次世代主演役者」と呼ぶテレビマンや広告代理店の人間は少なくない。
「恋は闇」では空気が読めないZ世代の若者・木下を軽やかに演じ、「あなうば」では駅員の制服が似合う真面目そうな爽やかな柊を演じていても、「ゴリ押し」と批判されることもない。
放送中のNHK朝ドラ「あんぱん」で柳井千尋を演じている中沢元紀と一緒に、昨年7月期放送の深夜ドラマ「ひだまりが聴こえる」(テレビ東京系)ですでにW主演しているが、単独主演するのも時間の問題だろう。
(森山いま)