大相撲夏場所で2場所連続の優勝を果たした大の里の横綱昇進が正式に決定。5月28日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で伝達式が行われた。
日本相撲協会の使者として部屋を訪れた出羽海親方と秀ノ山親方から横綱昇進を伝えられた大の里は、「謹んでお受け致します。横綱の地位を汚さぬよう稽古に精進し、唯一無二の横綱を目指します」と堂々と口上。
初土俵から13場所で番付最高位に駆け上った大の里。年6場所制が定着した1958年以来、史上最速記録を更新した。
大の里についてスポーツジャーナリストは「身長192センチ、体重191キロの体格を活かした豪快な取り口が魅力。ただ勝つだけでなく“魅せる相撲”で令和の相撲人気を牽引してくれるはずです」と期待を寄せる。
師匠である元・稀勢の里の二所ノ関親方が「つまらないような稽古を部屋の中でいちばんやっている」と語るように稽古熱心で知られる大の里。
「角界デビュー直前のインタビューで『お相撲さんはチヤホヤされることが多いと思うので天狗にならないように自分を保ちたい』と語っていた。素晴らしい人間性の持ち主でもあるんです」(前出・スポーツジャーナリスト)
そんな大の里の「理想の女性」はまさかの人物だ。
「以前、行われたトークショーで『好きな女性のタイプ』を聞かれて『坂井泉水さんです』と即答していた。彼女が2007年5月に亡くなった当時、大の里はまだ6歳。会場からは驚きの声が上がったのですが『理想の女性ですね』と話していました。世代的に意外ではありますが、飾らない魅力の彼女に惹かれるのは大の里らしいかもしれません」(前出・スポーツジャーナリスト)
心技体揃った新横綱から目が離せない。
(塚原真弓)