5月29日放送の「波うららかに、めおと日和」(フジテレビ系)第6話で夫婦として身も心も一緒になる“初夜”を迎えた、芳根京子演じるなつ美と本田響矢演じる瀧昌に「感動で泣いてしまった」と拍手が巻き起こっているようだ。
前週の5月22日放送回で流れた予告動画によって、第6話で2人が初夜を迎えることはわかっていたため、これまでピュアだった2人の「生々しいシーンは見たくない」として、視聴拒否する声もネット上にはあがっていたが、なつ美(芳根)も瀧昌(本田)も寝間着を脱いだりすることはナシ。
時間をかけてなつ美が瀧昌の布団の中にそっと入るまでを描き、さらになつ美が布団に入ってきたことでドキドキする瀧昌の心情も追い、やっと瀧昌がなつ美を優しく押し倒してフレームアウトする、というシーンが丁寧に描かれた。
その結果「このドラマには大正解の演出だった」と喜ばれており、「キュンキュンした」という声がネット上にあふれている。
この日は2人の「本当の初対面」が、実はなつ美が友だちの史(菅野莉央)と一緒にいる時に駅で体調不良を起こし、瀧昌がなつ美に外套を掛けて帽子を被せ、お姫様だっこをして病院に連れていった時のことだったと明かされた。
さらに「請求は自分のところにお願いします」と病院に瀧昌が残したメモを見たなつ美の父が、瀧昌の男らしさを気に入り、なつ美とのお見合いを画策。2人は気付かぬうちに映画館に連れ出され、隣同士に座らされ、「お見合い」と知らされないまま「お見合い」をさせられ、2人ともそろいもそろって「眠ってしまっていた」ため、「お見合い」したことを「覚えていなかった」ことまでが判明した。
作中では、久しぶりに会った史から、「駅で助けてくれたあの人」のことが気になって、なつ美と一緒にしばらく探していたことも明かされた。体調不良だったなつ美はその人の顔をきちんと見ておらず、史が瀧昌を見て「あの人と結婚したのね」と祝福してくれたことで、「助けてくれたあの人」=瀧昌であることがわかり、「なつ美と瀧昌は運命的な出会いをしていたこと」に気付くという、2人の間柄が少女マンガの王道である「運命の恋」であることも描かれ、視聴者を喜ばせた。
さらに第1話の布団のない寒い夜に、なつ美が瀧昌の外套を肩に掛けてもらった時、「なつかしい香り」と心の中で呟くシーンがあり、見事な伏線回収だと感動する声もあがっている。
今からすでにこのドラマが最終回を迎えることに恐れている。
なつ美と瀧昌、2人を見られなくなることが怖い。
(森山いま)