女優の福原遥が、7月からスタートする月9ドラマ「明日はもっと、いい日になる」(フジテレビ系)で月9初主演を務めることが決定している。福原といえば、現在放送中のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」で花魁・誰袖を演じ、かわいらしくも妖艶な演技が話題を集めている。月9主演も勝ち取って大女優に向けて一歩前進したように思えるが、テレビ業界では前途を不安視する声もあるという。
「主演ドラマの視聴率があまり芳しくないんです。ヒロインを務めたNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』は、全話の平均世帯視聴率が15.6%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)と、歴代ではかなり低い数字。また、深田恭子とダブル主演で話題性があった『18/40〜ふたりなら夢も恋も〜』(TBS系)も低迷し、2024年放送の主演ドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)も振るわなかった。今回、注目度の高い月9ドラマで数字が悪ければ、これまで以上に“数字を持ってない”と大きく報じられることになるでしょう。近年、月9は低視聴率に苦しんでおり、現在放送中の『続・続・最後から二番目の恋』も話題性の割に視聴率はさほど高くない。このタイミングで、福原が月9の主演を引き受けるメリットは無いという声さえあるのです」(民放関係者)
周知のように福原は子役出身で、「クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!」(NHK教育)に「まいんちゃん」として出演し、アイドル的な人気を獲得。その後も高い演技力で順調に女優としての実績を積み重ねてきた。ただし、同学年の人気女優・広瀬すず、橋本環奈らに比べるとやはり影が薄く、地味に感じられるのは否めない。では、福原はどうすれば一皮むけることができるのか。キー局編成担当者に福原の課題を聞いた。
「広瀬や橋本がさまざまな役を演じている中、福原は清純派の枠を壊しきれていない。『べらぼう』では花魁・誰袖を演じていますが、少女っぽいと言われながらも評判はかなりいいので、さらに清純派をかなぐり捨てたような役に挑戦すれば、世間の見方は大きく変わるでしょう。今は同世代の永野芽郁さんの露出が不倫疑惑騒動で減っているので注目度が上がるチャンスともいえます」
同じ事務所の先輩である川口春奈も、かつては「低視聴率の女王」などと揶揄されたこともあった。だが、大河ドラマ「麒麟がくる」で沢尻エリカの代役を見事に務め上げたことで、評価は180度変わった。福原も、役柄次第で化ける可能性は大いにあるはずだが、「児童相談所が舞台のハートフルヒューマンドラマ」だという今回の月9がテーマ的にその契機になるかは疑問だ。
さまざまな作品で主演を務めながらも、いまひとつ評価が伴わない福原。超強力な同世代女優の中で一頭地を抜くためには、「子役出身」「清純派」という殻を破る必要がありそうだ。
(渡邊伸明)