二宮和也が6月17日に誕生日を迎え、42歳になった。節目を祝うべく誕生日に初の新書「独断と偏見」(集英社)を出版。同著の中で「会ってみたい人は?」の問いに対して、死後に性加害問題が取り沙汰された旧ジャニーズ事務所(現・STARTO ENTERTAINMENT)の創業者・ジャニー喜多川氏を挙げたことが話題になった。さらに、報道機関を集めた取材会でもジャニー氏の名前を口にして「謝ってほしい」と明言。タブーとされがちな実名を挙げたことで、PRに弾みがついた。
二宮は、“嵐イチの策士”で知られる。17日の早朝には、3年ぶりとなるソロレコーディングの映像を解禁。そのカバーアルバム「〇〇と二宮と2」は7月1日に発売され、2日にダウンロード・ストリーミング配信が開始。9月から10月にかけては全国5都市で、アルバムの収録曲を中心にしたファンクラブイベント「二宮和也 FCライブショーケース(仮)」を開催することも発表済みだ。
一方、嵐のメンバーは7月期の新ドラマで軒並み主役を演じる。松本潤は日曜劇場「19番目のカルテ」(TBS系)。相葉雅紀は大森南朋、松下奈緒とトリプル主演の「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(テレビ朝日系)。櫻井翔は「放送局占拠」(日本テレビ系)。3人は撮影に追われる中、大野智は芸能活動を休止中で、二宮はエッセイスト、歌手としての才覚も発揮。来年の日曜劇場枠で「VIVANT」(TBS系)の続編が決定しているため、続投も予想される。
その2026年の春頃開催予定のコンサートツアーをもって、嵐のグループ活動は終了するが、大車輪の活躍の二宮は安泰。ジャニー氏の死去後にSTARTO社に改称、経営陣の大幅刷新にともなって退所、独立した旧ジャニタレントでは頂に位置しているといっても過言ではない。
ところが、ある芸能ジャーナリストはこう言って眉をひそめる。
「旧ジャニーズの元社長の藤島ジュリー景子さんが、初の著書『ラストインタビュー─藤島ジュリー景子との47時間─』を7月18日に出版するからですよ。ジュリーさんといえば旧ジャニ時代は、飯島(三智氏)=SMAPの元チーフマネージャーで、現在は香取慎吾、草彅剛、稲垣吾郎が属するCULEN代表=派のSMAPと、バチバチに火花を散らしていた嵐派。ジュリーさんの本は版元の新潮社がベストセラーを狙っていて、すでに冒頭50ページを無料公開。万全なプラン通りに動く二宮さんに、完全に水をさしました」
かつての恩師と書籍でその話題性を競うことになると“策略家”ニノも誤算だったか。
(北村ともこ)