競技かるたに打ち込む高校生たちの青春の日々を描いた末次由紀氏による大人気マンガ「ちはやふる」。2016年から18年にかけては、広瀬すず主演の同名実写映画「上の句」「下の句」「結び」と3部作として公開され、大ヒットしたことを覚えている人も多いことだろう。
呉服屋の娘で誰とでも敬語で話していた「かなちゃん」こと大江奏を演じていた上白石萌音が、その世界観のまま梅園高校・かるた部顧問「大江先生」として出演する、7月9日スタートの新ドラマ「ちはやふる‐めぐり‐」(日本テレビ系)。
映画「ちはやふる」から10年後の世界で、廃部の危機に直面している梅園高校・競技かるた部の藍沢めぐる(當真あみ)が、顧問として赴任してきた大江先生(上白石)と出会い、成長していく青春ストーリーだ。
主人公のめぐるを演じる當真は、22年1月期放送の堤真一主演ドラマ「妻、小学生になる。」(TBS系)でドラマデビューを果たし、同年4月からオンエア開始された「カルピスウォーター」の14代目CMキャラクターに抜擢。その後も同年公開のアニメ映画「かがみの孤城」では主人公の安西こころの声をオーディションで獲得したり、23年放送の「大奥」(NHK)では後の田沼意次になる龍という大役をみずみずしく演じたり、来年2026年に東京・日生劇場などで上演される舞台「ハムレット」では、八代目・市川染五郎が演じるハムレットの相手役であるオフィーリアを演じるというから、まさに波に乗っている新進女優と言えるだろう。
日本テレビが原作マンガ家である末次氏とともにオリジナルストーリーを紡いでくれるというから、これは期待せずにはいられない。
(津島修子)