元放送作家の長谷川良品氏が、自身のYouTubeチャンネル『長谷川良品「テレビ悲報ch」』(6月25日付)で、フジテレビ社員賭博容疑の報道について物申した。
6月23日、フジテレビの社員・鈴木善貴容疑者がオンラインカジノでの常習賭博容疑で警視庁に逮捕。鈴木容疑者は「ホンマでっか!?TV」「さんまのお笑い向上委員会」「アウト×デラックス」など人気番組を手掛け、昨今では生放送のバラエティ番組「ぽかぽか」の総合選出を担当していた。
同日、各テレビ局はこの一報を大きく取り上げたが、フジは翌24日朝のワイド番組「サン!シャイン」の番組終了間近に「目立たないブロックで、ひっそりとストレートニュースとして伝えていました。しかも、報じ方にも大きな疑問がありましたね…」と長谷川氏。そのニュース内容は、同じくオンラインカジノの単純賭博容疑で24日に東京地検に書類送検された山本賢太アナにも触れたのだが、
「最も疑問が残ったのは、このストレートニュース内に『ぽかぽか』という言葉がいっさい紹介されていなかったこと。『ぽかぽか』というのは放送禁止ワードか何かなんでしょうか…。何しろ、この『ぽかぽか』が鈴木容疑者の総合演出であったことはもちろん、山本アナウンサーが『ぽかぽか』に出演していたという言及はいっさいナシ。そんな報じ方をしていたのはフジテレビだけです。いずれにせよ当局にとって不都合な情報であることはこの不自然な『ぽかぽか』隠し、『ぽかぽか』の隠蔽からも見て取れる、もはや『ぽかぽか』という、この『ぽかぽか』した穏やかな響きからは不穏なムードさえ漂います」(長谷川氏)
長谷川氏は、番組の「いっそ打ち切り」も口にし、さらにこう皮肉った。
「『ぽかぽか』という番組の座組から、逮捕者と書類送検ですよ。なんとも健全な番組です」
8年間放送が続いた「バイキング」(2014年4月1日~22年4月1日)の後継番組「ポップUP!」は視聴率低迷などからわずか9か月で打ち切り。23年1月9日からスタートした「ぽかぽか」は、来年、改めて“ぽかぽか”した陽気の季節を迎えることができるだろうか。
(所ひで/YouTubeライター)