謝罪ポイントがズレてる?太田光が疑問視した小泉進次郎陣営「ヤラセ書き込み」騒動への“謎コメント”
自民党総裁選に出馬している小泉進次郎農相の陣営で、関係者に「ヤラセコメント」を要請していたことが発覚した牧島かれん元デジタル担当相の謝罪に対し、お笑いコンビ・爆笑問題の太田光が疑問を呈している。
牧島氏は動画共有サービス内に、「総裁まちがいなし」「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」などと小泉氏を称賛するコメントを書くよう要請したほか、ライバル候補の高市早苗前経済安保担当相をヤジるような「ビジネスエセ保守に負けるな」といった“下げコメント”の書き込みも依頼していたという。これについては、陣営のトップとして9月26日「参考例の中に一部行き過ぎた表現があった。私自身は知らなかったこととはいえ、総裁選がかかわることで、申し訳なく思う」と騒動を謝罪。また、当事者の牧島氏も「私の事務所の判断で参考例を送ったが、私の確認不足で一部行き過ぎた表現が含まれた。申し訳ない」と文書で謝罪したが、この内容に首を傾げたのが太田だ。
9月28日生放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)でこの問題を取り上げると、「ちょっとよくわからないのは、誹謗中傷みたいなことをやってしまったことに対して、結構責任を感じてます、みたいな。逆に称賛コメントっていうのは…(罪の意識はないのか)」と、高市氏を指すと思われるヤジのコメントに対する謝罪のみのように聞こえたと指摘。また、巧みなSNS戦略で民衆の支持を集めた斎藤元彦兵庫県知事の例を挙げながら、「ネットが選挙に影響するようになってから、兵庫の斎藤知事なんかもネット対策を他(専門のコンサルタント)に頼んだりとかね。そういう中で結構あるのかなと思ったんですよ。書き込みで良いことを言うみたいなことも、対策の一つとして割と初歩的なこととしてやってるんじゃないかなという気がしてた。誹謗中傷はダメだけど、称賛はいいのか?とかね」と言及している。
「確かに、誹謗中傷にもとれる部分を強調し謝罪した牧島氏のコメントからは、まるで“称賛の内容ならヤラセもOK”という認識が透けて見えるようですね。問題なのはコメント内容じゃなくて、印象操作を自作自演でやったところでは…。これは政界や選挙時のみの話ではなく、芸能人やインフルエンサーも、企業から報酬を受け取って特定のサービスや商品についてSNSやネット上で言及する際は、必ずその点をを明示する必要があり、“褒めかサゲか”は関係ない。なので、今回の騒動への牧島氏や小泉氏の認識と、謝罪内容はズレている気がします。太田の言うように、他候補を批判したこと以前に、そもそもステマとして抵触するようなコメントを、一般ユーザーの仮面を被って投稿したことこそ問題視されるべきでしょう」(テレビ誌ライター)
結果、小泉氏の好感度は急落して“総裁まちがいなし”とは言えない状況となりつつあるのが現状だ。
(木村慎吾)
