是枝裕和監督、藤本タツキ「ルックバック」を実写化!アニメ版の課題“短尺の壁”に名匠が挑む
是枝裕和監督が、藤本タツキ氏の話題作「ルックバック」の実写映画化に挑むことが12月2日、判明した。公開は2026年を予定している。
是枝監督は「三度目の殺人」(2017年)、「万引き家族」(2018年)、「怪物」(2023年)といった作品で知られるが、一方「ルックバック」は、漫画家を目指す小学4年生の少女・藤野と京本の人生を描いた藤本タツキ氏の漫画が原作だ。
同作は2024年6月にアニメ映画化され、興行収入は20億4000万円を記録、この年の興行収入ランキング14位に入った。現在公開中の同じく藤本氏原作のアニメ映画「チェンソーマン レゼ篇」の興行収入も92億8000万円を突破と好調だ。藤本氏の作品では初の実写化となるため、2026年公開予定の「ルックバック」にも注目が集まる。
しかしながら、懸念点もあるとエンタメ誌ライターは指摘する。
「漫画『ルックバック』は、2021年7月19日にウェブサイト『少年ジャンプ+』で、全143ページの大長編として発表。ところが1巻読みきりだったため、劇場アニメ映画にすると58分間しかない短編となった。今回の実写版も、原作に忠実に制作すれば短くなる可能性もあるのですが、是枝作品ということを考えると短尺になることは考えらません。かといって、原作にない部分で演出過多になれば世界観を壊すことにもなりかねず、原作ファンは楽しみにしながらも、この点にはやきもきしているようです」
ちなみに、是枝監督の代表作「三度目の殺人」の上映時間は124分、「万引き家族」は120分、「怪物」は126分となっている。
昨今、「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」(155分)や「国宝」(175分)といったヒット作品は、上映時間の長さがマイナスになっておらず、作品のクオリティーが高ければ長くてもむしろ興行成績はよい。
「ルックバック」の上演時間は、さてどうなるか。
(所ひで/YouTubeライター)
