芸能
2026/07/02 17:30
【ミッドナイトタクシー】古川琴音“象子”が運転するタクシーに乗り込み「心の再起動」を感じたくなる名作
芸能
2026/07/02 17:30
東京で深夜タクシーのドライバーとして働く主人公の蘭象子(あららぎ・しょうこ)を演じる古川琴音をはじめ、その乗客たちや、象子が行きつけの喫茶店「つかれしらず」のマスター・昼川源(竹中直人)、叔母で芸能事務所社長の通称“ムリさん”こと蘭弥生(和久井映見)などが織りなす人間模様に、救われた気分を味わっている人が少なくないようだ。
このドラマの番組公式ホームページに《このドラマは“出会い”の物語ではなく、“心がふたたび動き始める瞬間”を描いた物語》との説明文があり、そこに興味を引かれて視聴し始めたら、NHKの思惑通り、まんまとハマってしまった。
マスターが漏らした「秀逸なセリフ」
遊んだつもりが遊ばれていたプレイボーイの常連客・柴崎八雲(中村蒼)は、美人局(つつもたせ)の被害に遭って殴られるも立ちあがったり、実は人間界に残ってアイドルになりたいと決意した魔法使い(吉村界人)、“ムリさん”が経営する芸能事務所の所属する人気若手女優・寿々木麗華(伊藤万理華)は仕事に疲れると衝動的行動に象子をつき合わせてはリフレッシュしたりと、登場人物たちの止まったり、傷付いたり、固まったりしていた心が、確かに再び動き始める瞬間を見せてくれている。
さらに登場人物たちの「言う」ではなく「漏らす」セリフが、心の奥に届いて切なくなったり、泣けてきたりしてしまうのに、温かさを伝えてくれるのだ。
竹中直人演じる喫茶店「つかれしらず」のマスター・昼川が第13話で漏らした「孤独なほうが、人間として味が出るんだよ」は秀逸だった。
自分の気持ちが救われたような気分になれる、大人が憩える15分間が、もうすぐ終わってしまうかと思うと実に残念だ。続編があることを強く願う。
(森山いま)
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