予想を上回る特大ヒットになりそう?
3月17日に全米、中国、英国など世界各国で封切られた、エマ・ワトソン主演の実写版「美女と野獣」が、週末3日間の興行成績で、春公開の映画では全米歴代1位の1億7475万ドル(約192億円)を叩き出し、中国では4480万ドル(約50億円)、英国でも2280万ドル(約25億円)と軒並み大ヒット、全世界で早くも興収390億円に上った。制作費や宣伝費など200億円をかけているというウワサもあるが、コケは絶対に許されないディズニーこん身の実写化は公開3日間で早々に“経費”をペイするどころか、190億円のプラスまで計上した計算になる。
「エマ・ワトソンでいえば『ハリー・ポッター』全シリーズを上回るオープニング成績。『美女と野獣』という人気コンテンツと、ディズニーのブランド力をまざまざと見せつけられた印象です。これでも、ディズニーの“アジア支社”日本でまだ未公開なわけですから(4月21日公開)、この記録的ヒットの数字も後押しとなって、GWのシネコンで独り勝ちすることは決定でしょうね」(映画ライター)
今回のスゴい数字を聞くと、映画の出来も「きっと素晴らしい」と信じる人が多いはず。ところが、公開前はそこまでのヒットはしないのでは? という声が一部にあったという。理由は「期待したほどの出来ではない」という声が少なくなかったから。では、本当に今作は面白くて観る価値があるのか。すでに鑑賞を済ませているエンタメ誌記者が話す。
「ひと言でいえば、ディズニーアニメ版の“そのまんま実写”。ですから、ストーリーの深みがないのは仕方ないとしても、映像での驚きもほとんどなく、実写化の意義をあまり感じませんでしたね。そして残念なのは、期待されたエマ・ワトソンがあまりハマっていなかったこと‥‥。アメリカの観客も手放しで絶賛するファンを除けば、エマの演技に苦言を呈する人、映画そのものにテリブル(ひどい)と言い放つ人、あえて観る必要はないと言う人など、満足度も評価も平均で60点ぐらいという印象です。それでも、あるメディア関係者が『ディズニー映画は平均点で十分』と満足していましたから、“信者”の多い日本でも超特大ヒットにはなるでしょうね」(エンタメ誌記者)
記者いわく、ディズニーファンなら約130分間楽しめるかもしれないが、それ以外の人には、腰の痛い退屈な時間になる危険もおおいにあるとのこと。あなたはどっち?
(有江梨子)
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