福山雅治と吹石一恵の結婚報告報道があった9月28日、ファンからは悲嘆の声が殺到するかと推測されたが、意外にも祝福するコメントが多かった。ファンを大事にする福山としては、ホッと胸を撫で下ろしていることだろう。
「結婚は考えていない」と公言していた福山だが、ここにきて結婚を決断させたきっかけは何だったのか、芸能ジャーナリストに聞いた。
「福山は2013年公開の映画『そして父になる』で初めて父親役に挑戦しました。彼は10代で実の父を亡くしているんですが、この作品で父親を演じるにあたって、自身の父と息子の関係について述懐することが度々あったそうです」
福山はこの映画のオファーを受けたときに「父親になったことのない僕にはそぐわない役ではないか」と悩み、一度は断った。しかし、是枝裕和監督から「誰しも子どもと接していく中で少しずつ親になっていくものだ」と説得されて出演を決めた。
「撮影中福山は、息子役を演じた二宮慶多とよく遊んでいました。『そして父になる』はカンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品され主な出演者も出席しました。その舞台裏でも福山は二宮の蝶ネクタイや出ているシャツを直したり、まるで父親のように接していました。このころから、福山の中で変化があったんじゃないでしょうか」(前出・芸能ジャーナリスト)
カンヌ映画祭で福山は「人生の中でかなり濃い体験をしました。さらにもっと濃い体験をしたいなと、改めて思いました」と語っている。それは、吹石と家族になる決断だったのかもしれない。
(李井杏子)