容疑者が捕まってホッとした、という安易な言葉では到底納得できそうにない。
千葉県我孫子市で先月の3月24日の朝、登校中に行方不明となり、2日後の26日に遺体で発見された、ベトナム国籍の同県松戸市立六実第二小3年のレェ・ティ・ニャット・リンちゃん(当時9歳)。この幼い命を奪った痛ましい事件は日本中に衝撃を与えた。
4月14日、ついに容疑者が捕まり事件は落着に向かうと思いきや、その男の正体が明るみに出ると、全国から驚きと怒りの声が相次いだ。
「逮捕されたのは、リンちゃんの自宅近くに住む自称不動産賃貸業、渋谷恭正(やすまさ)容疑者(46)。現場の遺留物に付着していたDNA型と渋谷容疑者のDNA型が一致したことが決め手となりました。あろうことか、この渋谷容疑者はリンちゃんが通っていた小学校の保護者会の会長。学校では来賓挨拶も読んでいたそうです。渋谷容疑者は児童の通学路にも立って安全を見守っていたのですが、それは表の顔。じつは、好みの児童を物色していたとも考えられるだけに本当に恐ろしい。ほかの児童も狙われていた可能性もあり、周辺住民はさらに大きなショックを受けています」(社会部記者)
この戦慄の報道に、同年代の子どもを持つ保護者からは、「正体が史上最悪。こんなの防ぎようがない」「極刑以外ないです」「本当に本当にリンちゃんがかわいそう」などと、怒りに震える声が上がっている。
子どもたちも親たちにもトラウマになって残るに違いない今回の事件。リンちゃんが天国で安らかに眠れることを祈ることしか、私たちにはできない。
(小机かをる)