フィギュアスケート「国別対抗戦2017」が終了し、羽生結弦選手の雄姿を見る機会が少なくなったことを寂しく思うファンも多いだろう。先の試合では日本は堂々の優勝を遂げ、結果はパーフェクト。だが、SPでまさかの7位スタートとなった羽生選手の状態だけは気がかりである。
「試合前は調子がよさそうで、練習でも4回転を難なく跳んでみせていたので、世界選手権で達成できなかったSPとFSをそろえてのノーミス演技を見せてくれるのではという期待感が会場にもあふれていました。羽生選手にとっては屈辱を晴らすという思いが強かっただけに、無意識の力みがジャンプを狂わせたのかもしれませんね」(スポーツライター)
一方で“国別対抗戦”という大会に原因があったとする意見も。
「国別対抗戦はほかの大会とは違い団体戦。得点発表も通常のようなキス&クライで待つのではなく、他の選手たちと一緒に応援席で聞くのです。各国の選手も応援グッズを持って盛り上げるなど、いつもの緊迫した雰囲気よりも、ややショーに近い。選手の気持ちの中でも、世界選手権が終わった後のお祭り的な感覚が多少なりともあるのです。羽生選手も世界選手権後のイベントに参加した際、この大会についてではなく『来季も頑張りたい』と答えていましたから、GPシリーズや世界選手権などの公式試合と同じ感覚ではなかったのでは。そんな気分が、いつもとは違う結果を招いたのかもしれません」(女性誌記者)
SPでの失敗をFSで挽回してみせるところがまた、羽生選手のスゴさなのだが。
(芝公子)