これまで圧倒的な存在感で芸能界に君臨していた和田アキ子。しかし常連だったNHK紅白歌合戦に落選するなど、その影響力にも陰りが見え始めている。そんな和田に対して所属事務所の後輩からも不満の声が上がっているという。
和田が所属するホリプロには女優の石原さとみや綾瀬はるか、俳優の松山ケンイチや妻夫木聡らが在籍。ほかにもバラエティで活躍する小島瑠璃子やお笑いではさまぁ~ずなど、数多くの人気者を抱える超大手だ。そのトップをひた走ってきた和田は芸能界の大御所として後輩たちからも慕われている。
しかしここにきて、その後輩たちが和田に対する違和感を抱えるようになったという。その理由は待遇面と、業界関係者が指摘する。
「ホリプロは基本的に給料制で、金額はほぼ年功序列で決まっているといわれます。CM出演の多い綾瀬や石原のような例外はあるにせよ、50年目で最古参の和田は断トツに高く、年収1億円~2億円とも言われるほど。しかし歌手としていま売れている曲があるわけではなく、テレビタレントとしては『アッコにおまかせ!』(TBS系)が事実上唯一のレギュラーで、これでは釣り合わないというわけです。一方で売れている後輩たちはいつまで経っても和田を給料で超えるわけにはいかず、結果的に和田の給料分まで稼いでいる形に。これでは実力社会の芸能界で不満が出るのも無理からぬところでしょう」
ただ和田はホリプロにとって、グループサウンズブームの終焉で業績が急落した70年代前半に会社の屋台骨を支え、70年代後半には山口百恵らとともに同社を急成長させた功労者でもある。その功績に報いる高給がいつまで維持されるのか。後輩たちのボヤキはしばらく続きそうだ。
(浦山信一)