テレビ朝日が、日曜朝の番組を一新する。10月の午前5時50分からニュース情報番組「サンデーLIVE(仮)」を放送すると発表した。そして、キャスターに抜擢されたのは、俳優の東山紀之。この起用に東山は「キャスターになれるなんてうれしい限りです。僕自身も父親になり、昔よりも社会の情勢を知りたいという欲求が強くなっています。同時に、伝えることも年長者の役割なんじゃないかと感じる日々。今回のチャンスは非常に有意義です」とコメントし、やる気満々な姿勢を見せた。
だが、幼い子供を持つパパ・ママ世代からは「子供番組削らないで」「日曜に子供が自分から早起きしてくれるのは、とてもありがたかったのに…」「スーパーヒーロータイムをフジのアニメにぶつけないでほしい」など、反対意見が多数寄せられている。
家族問題に詳しいジャーナリストは、その理由を次のように解説する。
「現在テレ朝の日曜朝は、7時からアニメ『ヘボット!』、続いて戦隊ものの『宇宙戦隊キュウレンジャー』『仮面ライダーエグゼイド』、アニメ『キラキラ☆プリキュアアラモード』と、子供向け番組を放送しています。寝坊したいパパやママにとって、日曜の朝に早起きした子供が、自主的に静かにテレビを観ていてくれるのはありがたいんです。ですが、東山の番組が入ることで、始まりが後ろ倒されて『仮面ライダー』は9時、続いて『宇宙戦隊』が始まり、アニメは終了。しかも朝9時台は、フジテレビの『ドラゴンボール超』『ワンピース』と被るので、それも不満のようです」
親にとっても子供にとっても至福の時間だった日曜朝が、消滅の危機にあるようだ。