今年7月、第153回芥川賞を「スクラップ・アンド・ビルド」で受賞した作家といえば、羽田圭介である。200万部超えの大ヒット作「火花」のピース・又吉直樹との同時受賞となったが、受賞後はテレビ番組に引っ張りだこ。又吉の影に隠れることなく、大ブレイクを果たしている。
そんな羽田に対し、現在もテレビ各局から出演オファーが殺到。キャスティング合戦が繰り広げている。
「今、業界関係者の間で羽田さんの人気はすごいんですよ」
と語るのは、広告代理店社員である。
「彼は芸能事務所に入っていないので、連絡を取るときは出版社経由。本人が受けるかどうかは別ですが、来年からワイドショーのレギュラーコメンテーターとして、数社がオファーを出しているようです」
作家・羽田圭介のタレントとしての魅力はいったいどこにあるのだろうか。
「『キャラクター』『ビジュアル』『言葉の力』と、芸能人に必要な全てが揃っているんです。ある有力プロデューサーも『羽田圭介は蛭子能収と稲垣吾郎を足して2で割った感じ』と絶賛していました」(民放局ディレクター)
テレビ界から絶賛の芥川賞作家。今後、タレントとしてピース又吉より売れる可能性もありそうだ──。
(白川健一)