9月30日に最終回を迎えたドラマ「ウツボカズラの夢」(フジテレビ系)で主演を務めた志田未来が、改めて演技力の高さを評価されている。
乃南アサの同名小説が原作だったが、ドロドロした女の心理描写に定評のある東海テレビが制作を担当したことで、原作とはひと味違った「自分からは動かず、獲物の欲望を利用して目的を達成する食虫植物のような女」を濃いめの味付けで表現された。
志田が演じた未芙由(みふゆ)は、母が死去し父が不貞相手と再婚したことで長野の実家を追い出され、都内の高級住宅街に住む母のいとこを頼って上京。その家からもたびたび追い出されそうになるが、計算ずくめでバレないように不貞や密告などを重ね、最終的にその家の嫁となる。
「志田は女性視聴者から叩かれそうな行動を重ねる役を演じましたが、叩かれるどころか『志田以外の女優が演じたらバッシングの嵐だっただろうね』と言われるほど大好評でした。特に最終回のラストシーンでは、この先も目的のためなら自分は動かず、獲物の欲望を利用しますと言わんばかりの宣言を年老いた祖母に向かって言い放ち、ブラックな笑顔を浮かべた。ネット上では『未来ちゃんの最後の悪い笑顔がスカッとした』『最後の最後まで志田の演技力が最高だった』『今期ドラマでいちばんおもしろかった』など拍手喝采です」(テレビ誌ライター)
今月13日スタートのドラマ「コウノドリ」新シリーズ第1話では、ゲスト出演で耳の不自由な妊婦を演じる志田。早くも次回作に期待が高まるばかりだ。