フィギュアスケートの浅田真央をコーチしたことで知られるタチアナ・タラソワ氏。08年にはフィギュアスケートの殿堂入りをしている名伯楽で、ロシアのスケート界ではたびたび有望選手について意見を求められ、さらにスケートの実況では主観的なコメントが満載なことで人気だ。
10月下旬、そんなタラソワコーチが「恋する」スケーターについて語ったという。ある男子選手について「恋していると客観的になれない」とまで言い切ったのだ。その選手とは、宇野昌磨。
「タラソワコーチは練習熱心で優秀な選手が大好きですから、羽生結弦選手のことも絶賛しますが、宇野選手に関しては『恋』と表現するくらい、本当に大好きなようですね。インタビュワーが小柄な宇野選手のことを『理想的な外見ではない』と指摘して尋ねましたが、タラソワコーチは『それがどうしたの?』とまったく問題にしませんでした。それどころか、宇野選手の“ゆっくりした滑らかなステップや多彩な野性的な動き、無鉄砲さも感じさせるエネルギーの融合”に『歓喜する』とまで言っています。羽生選手が非の打ち所のない選手だとしたら、宇野選手は名バレエダンサーのミハイル・バリシニコフのような心を打つ演技をする人間だと語っているんです」(スポーツライター)
タラソワコーチはかねてから“宇野好き”を公言。昨シーズンも宇野選手の実況で「私のかわいい子」「なんて美しいの。まるで音楽のよう」「嬉しいでしょう、嬉しいでしょう! 子ヤギみたいにリンクを駆け抜けて」と、通常の実況とは段違いのテンションで応援して話題になった。
今シーズンも、宇野選手の演技にタラソワコーチが何と表現するか、注目したい。
(芝公子)