NEWSの手越祐也は、女好きでチャラいことを自認する珍しいジャニーズアイドルだ。スキャンダル記事が週刊誌を賑わせても、レギュラー出演している「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)でネタにするほど強心臓。プレイボーイを自己プロデュースするのは大したものだが、幼いころからモテ男だったようだ。
「幼稚園児のころから快活で、運動神経が良くて明るい性格。当時からモテていて、卒園式で好きな女の子に『いつか結婚しようね』と頬にキスしたそうです。学生時代は、運動会のリレーとなればアンカー。お遊戯や演劇をすれば、主役。応援団をすれば、自薦・他薦で応援団長。常に中心人物だったそうです」(アイドル誌ライター)
敗北感と無縁で育ち、中学3年生のときにジャニーズ事務所のオーディションを受けたときも、終了後にジャニー喜多川社長に呼ばれた。付いていくと、いきなりアイドル雑誌の取材。あっさり合格していた。
「入所後も、持って生まれた強運は止まりませんでした。ジャニーズJr.時代に仲間とカラオケへ行くと、後日、その仲間が『手越、歌えますよ』とスタッフに話したことで、増田貴久とKAT-TUNの横浜アリーナ公演で歌うことになりました。しかも、大先輩のマッチの歌をです」(前出・アイドル誌ライター)
ところが、そのステージでは辛酸をなめている。Jr.として多くの実績を積んでいた増田には大きな声援が飛んだが、ほぼ無名の手越には冷ややかな反応。手越は一気に、ドン底に叩き落とされた。ちょうどそのころJr.の楽屋はひとつの大部屋で、ベテラングループと若手グループが1枚のパーテーションで区切られていた。先輩のほうから「人気もなくて、雑誌も出たことないのに。あいつ(手越)が出たところで(観客が)沸くわけないじゃねぇか」という悪口が聞こえてきたという。
15歳までは挫折知らずだった手越。しかし、その反動がNEWS加入後に一気に押し寄せた。そこからは人一倍ダンスのレッスンを重ね、メンバーに内緒でボイスレッスンに自腹で通った。現在の三枚目キャラも自身で確立させている。
NEWSは今年結成15周年。新たな手越祐也が見られるかもしれない。
(北村ともこ)