結成15周年という節目の年でありながら、メンバーの不祥事が次々と明らかになったNEWS。唯一、清廉潔白なのは、まっすーこと増田貴久。クリーンなイメージはキープされたままだが、03年のNEWS結成時には、先輩の嵐に不義理をしていたという。アイドル誌のライターは振り返る。
「まっすーはジャニーズJr.時代、嵐のバックダンサーだったんです。それも歌番組などで頻繁に映るフロントポジションで、メンバーからも信頼されていました。ところが、ある日を境に増田が突然いなくなった。当然、現場は混乱。決まっていたダンスをJr.のメンバー総ざらいでやり直すという迷惑をかけています。この時は、増田に一体何が起きたのか騒然となりました」
ほどなくして彼が消えた謎は明らかに。なんとNEWSのメンバーに選出され、デビューが決定したからだ。メジャーデビューが決定すると当然、バックダンサーは卒業する。NEWSは主に嵐、KAT-TUNのバックを務めていたが、増田は嵐にデビュー報告ができないまま、発表記者会見を迎えたのだ。
そんな増田の心情が明らかになったと思わせる場面がある。「ミュージックステーション」(テレビ朝日系)に増田が出演した時のことだ。
「ここでまっすーがソロで歌ったのが、嵐の『とまどいながら』。NEWSが始動した03年にリリースされた、嵐の10枚目のシングルです。マイクを手にして歌いながらまっすーは、『(曲名と)今の気持ちとリンクしてる』と思ったそうです」(前出・アイドル誌ライター)
NEWSは03年9月15日、東京・新高輪プリンスホテル(現・グランドプリンスホテル新高輪)で結成記者会見を開いており、その司会を嵐の二宮和也と大野智が担っている。さらに二宮は、08年1月に開催されたNEWSの初単独東京ドーム公演に応援に駆けつけている。そのときはステージに上がり、「NEWSで交流があるのは?」との質問に「増田がずっと嵐のバックに付いてくれてたから、ギリ増田かな」と名前を挙げている。
増田のジャニーズ人生の節目に、二宮がいた。今でも、恩を感じているという。
(北村ともこ)