歌謡グループの「純烈」が1月15日、メンバー4人による「謝罪会見」を行った。その純烈ではメンバーの友井雄亮が交際女性へのDVといったスキャンダルをスクープされ、1月10日にグループから脱退。さらに11日の単独会見で芸能界からの引退を表明していた。
今回の謝罪会見はその友井脱退を受けたもので、残るメンバーは神妙な面持ちで対応。解散は否定したものの、リーダーの酒井一圭が「僕の中であいつは死にました」と断じたほか、LiLiCoの夫としても知られる小田井涼平は「ステージを降りた牧山雄亮(友井の本名)は大嫌いです」と語るなど、友井との断絶を印象付ける形となった。
その謝罪会見は民放各局の情報番組でも報じられたが、そのなかでフジテレビから今回の純烈騒動を巡って「NHKはズルい!」といった声もあがっているという。そのワケをテレビ誌のライターが指摘する。
「昨年末の『第69回NHK紅白歌合戦』への出場で、純烈は“オバ様たちのアイドル”から全国区へと人気と知名度を拡大しました。昨年末に発表された紅白出場決定を受けて、フジテレビでも積極的に純烈を起用し、年明けの番組に出演させていたのです。ところが突然の友井引退により、収録済みの内容がお蔵入りの危機に。1月12日放送の『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』では純烈の集合カットで右端にいた友井が映らないようにトリミング。5人そろっての歌唱シーンでは引きの映像のみを使っていました。その上で放送中には〈2018年12月10日に収録されたものです〉とのテロップも入れるという念の入れよう。視聴者からの『なんで友井が出てるんだ!?』とのクレームを避けるために細心の注意が払われていたのです」
同様に1月14日放送の『痛快TV スカッとジャパン』(フジテレビ系)にも純烈が出演していたが、こちらでは友井の出演シーンをカットせずに放送。最後にはやはり〈2018年12月13日に収録したものです〉とのテロップを表示していた。たしかにこれらの対応はフジテレビにとっては余計な手間となったが、その恨みつらみはNHKではなく、友井に向けられるべきだろう。
「文春オンラインが1月9日に記事を掲載したのは、紅白出場で純烈の知名度が高まったタイミングを狙ったもの。そのためNHKには友井のDV騒動による被害はなかったが、フジテレビはとんだトバッチリを受けた格好。これではフジテレビとしても『紅白の前にこのスクープを出していて欲しかった』と恨み言のひとつも言いたいところでしょうね」(前出・テレビ誌ライター)
フジテレビとしても、純烈にドッキリを仕掛けられたような気分なのかもしれない?
(白根麻子)