重いものを持ち上げたときなど、急に襲ってくるぎっくり腰。実は、腰だけではなく、「ぎっくり背中」と呼ばれるものもあるのです。ぎっくり背中は、背中に急に激痛が走り、ひどい場合はあばら骨が痛くなったり呼吸ができなくなったりします。症状はぎっくり腰とほぼ同じですが、激痛が起こる場所は、腰のすぐ上から肩甲骨まで、人によってさまざまのようです。
原因は、同じ姿勢をずっとしていたり、体が固まっているときにくしゃみをしたりなど、ちょっとした動きがきっかけで、背中の筋肉、筋膜が微細断裂を起こしてしまうのです。いわゆる、背中の肉離れをイメージすると分かりやすいかもしれません。
ぎっくり背中が起こってしまったら、まずは安静第一。うつぶせなどの楽な姿勢をとり、アイシングなどで炎症を抑えます。たいていは2~3日で痛みは治まりますが、日頃から軽い運動をしたり、パソコン仕事など同じ姿勢が長時間続くときも途中でストレッチしたりするなどして、予防をするといいでしょう。