3月17日午前5時33分、肺炎のため死去した日本を代表するロックンローラーの内田裕也。79歳だった。昨年9月に40年以上別居していた妻で俳優の樹木希林が死去したばかりだったため、「妻のあとを追うように亡くなった」と表現する報道が少なくない中、3月18日放送の「ひるおび!」(TBS系)に出演した崔洋一監督は「それはちょっと違うと思う」と私見を述べた。
1978年公開の松田優作主演映画「最も危険な遊戯」で、当時は助監督を務めていた崔監督が内田に出演交渉をしたことで交流が始まり、2人は親友に。1983年公開の映画「十階のモスキート」で内田を主演で起用した崔監督は、2018年7月29日、8月5日放送の「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)で放送された内田の密着ドキュメンタリー「転がる魂 内田裕也」でも監督を務めた。この作品では先に亡くなった樹木がナレーションを担当。“最後の夫婦共演作品”となった。
「崔監督は内田と樹木はバディ、相棒のような関係だったと思うので、あとを追うという表現は違うと思うときっぱり否定。さらに破天荒なロックンローラーとして知られる内田ですが、身体メンテナンスにとても気をかけていたそうで『年に2回人間ドックに通っていた』とも明かしました。また同番組MCの恵俊彰も、半蔵門にあるラジオ局が入っているビルで内田と偶然出会い、同ビルのテナントとして入っている病院に来ていた内田から定期健診を勧められたことを明かしました」(女性誌記者)
繊細さと大胆さのギャップが魅力の1つだった内田。心からご冥福をお祈りしたい。