4月16日発売の「女性自身」が、俳優の渡哲也の近況を紹介しつつ「俳優引退と石原プロモーションの幕引きを決断した」ようだと報じた。誌面には、酸素吸入器を鼻に装着した渡の写真が掲載されている。
石原プロの代表取締役会長は、俳優・石原裕次郎の未亡人、まき子氏。渡は相談取締役。所属俳優には神田正輝や舘ひろしらがいる。
同事務所の関係者によると、今年4月に幕引きを発表する予定だったが、移籍先が決まっていない若手の所属タレントもおり、資産の整理もまだめどが立たず、公式発表はとりあえず延期となったそうだ。
芸能ジャーナリストは「ひと口に幕引きといっても、簡単ではない」という。
「石原プロは、ドラマや映画制作の映像権や音楽の著作権などの管理があるので、それをどうするかがいちばんの問題。さらに、まき子さんにはお子さんがいないので、相続問題もあるのですが、裕次郎氏の『私儀石原裕次郎は左記するあらゆる物件を妻・まき子に譲る』と遺言に明記されています。ただ、書かれている物件の中に石原プロはなく、まき子氏によると息が途絶える少し前に『俺が死んだら石原プロをたためよ』と裕次郎氏から言われたと語っています」
裕次郎の跡を継ぐのは、渡しかいないと誰もが思っていたが、その渡も数回の大病に見舞われた。あまりにも裕次郎氏が偉大なるスターだっただけに、その意志を引き継ぐ後継者が出てこなかったというのが悲劇ともいえる。